デミタスカップとはどんなもの?なぜ小さいの?カフェレス子がわかりやすく解説!

みなさんは、エスプレッソを注文した際に小さなカップで提供されて驚いた経験はありませんか?デミタスカップと呼ばれるあのカップ。なぜあんなに小さなカップが使われているのか、エスプレッソカップとの違いなど、気になることも多いですよね。

この記事ではカフェレス子が、デミタスカップの特徴やその歴史について解説していきます。

そもそもデミタスカップとは?

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デミタスカップとはフランス語で「デミ(=半分の)」「タス(=カップ)」を意味する言葉。その名の通り、通常のコーヒーカップと比べて容量が半分ほどの小さなカップです。容量は、通常のコーヒーカップが180ml~200mlであるのに対して、デミタスカップカップは60ml~90mlほど。小さい分、中に注いだ飲み物が冷めにくいという特徴があります。

デミタスカップと言うと「エスプレッソを注ぐカップ」というイメージが強いですが、トルココーヒーやホットチョコレートなど、エスプレッソ以外のドリンクにも使われることがあるんですよ。

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ちなみに、エスプレッソ専用のカップとして「エスプレッソカップ」というものがありますが、こちらはデミタスカップよりさらに小さく、その容量は20~50mlほど。日本ではあまり区別されていないので、購入の際には容量をしっかり確認してくださいね。

デミタスカップの歴史は?

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実はデミタスカップが生まれた背景には、かの有名なナポレオンが関係しています。1806年、イギリスの弱体化を狙ったナポレオンは、ヨーロッパの征服地域に対してイギリスとの貿易禁止を命じます。これにより、ヨーロッパ各国では深刻なコーヒー豆不足に陥ることに。そこで、コーヒー豆の消費を抑えるために考案されたのが、少量のコーヒー豆で楽しむことができるデミタスカップでした。

「量は減らしても質は落とさない」…コーヒー好きなイタリア人らしい考え方ですよね。苦肉の策で生まれたデミタスカップですが、ナポレオンがいなかったらエスプレッソは誕生していなかったかもしれませんね。

デミタスカップとは通常の半分ほどのサイズの小さなカップのこと!

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エスプレッソを提供する際に使われることの多いデミタスカップ。通常のコーヒーカップの半分ほどの容量が特徴的ですが、実はその発祥にはナポレオンが関係していたんですね。ぜひ次にエスプレッソを飲む機会があったら、そんなことにも注目して楽しんでみてくださいね。

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