焼き鳥の「ちょうちん」って何の部位?どんな味がするの?和道一筋がわかりやすく解説!

みなさんは焼き鳥屋で「ちょうちん」と呼ばれる串を見たことがありますか?串の先端にまるで提灯(ちょうちん)のようにオレンジ色の球体がぶらりと下がった焼き鳥で、使用部位が気になったことがある人も多いはず。

この記事では和道一筋が、「ちょうちん」に使われている部位や、その味について解説していきます。

「ちょうちん」って何の部位?

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「ちょうちん」とは、卵巣の中で形成される「きんかん(未成熟卵)」と、その卵が通る「ひも(排卵管)」を一つの串に刺したもの。

「きんかん」は簡単に言えば、「まだ卵になる前の黄身」のこと。卵巣内で生まれた黄身は、排卵管を通る間に卵白、卵殻膜、卵殻が形成され、鶏卵として毎日1つずつ産み落とされます。
雌鶏は常に5~10個の「きんかん」を排卵管内に持っているのですが、その「きんかん」が通る「排卵管」は1羽につき1本しかないため、非常に貴重な部位と言われています。
焼き鳥屋であればどこででも食べられる串というわけでもないんです。

どんな味なの?

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「きんかん」は卵黄よりも濃厚な味わいが楽しめることで知られていて、食感も通常の卵黄に比べると弾力があり、半熟卵のような固さがあります。

一方「ひも」は淡白な味わいですが、ホルモンのような歯応えが特徴。「きんかん」の濃厚さとよく合うので、食べる時はぜひ「きんかん」と「ひも」をひと口でいただいてみてくださいね。
甘辛いタレも「きんかん」の味わいによって角が取れ、マイルドに味わうことができますよ。

「ちょうちん」とは卵巣周辺の部位のこと!

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焼き鳥屋で時折見かける、ちょっと珍しい串「ちょうちん」。串の先についた「きんかん」が目を引きますよね。非常に濃厚な味わいが楽しめるので、もし抵抗が無いようでしたらこの珍味を味わってみてくださいね。

※画像はイメージです。