ポレンタとは?ボ~ノ・イタリア~ノが分かりやすく解説

ポレンタというイタリア料理をご存じでしょうか?あまり日本では聞き馴染みがない料理ですが、本場イタリアやフランスでは広く親しまれているサイドディッシュです。

ここではボ~ノ・イタリア~ノが知られざるポレンタについて解説していきます。ピザやパスタのような派手さはないものの、ポレンタもイタリアの食文化を支えている料理なんですよ。

そもそもポレンタとは?

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ポレンタとはトウモロコシの粉で作られたお粥状のイタリア料理のこと。淡白な味わいなので、ポレンタ単体で食べることはほとんどありません。マッシュポテトのようにメインの付け合わせにしたり、ソースをかけたりするのが一般的です。

特にイタリア北部で愛されているメニューであり、彼らにとってポレンタは「日本人にとってのお米」とも言われています。

ポレンタの作り方は?

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作り方は至ってシンプルで、ポレンタ粉と呼ばれる専用の粉に水と塩を加えて煮込むだけ。ただ鍋底が焦げ付かないように混ぜ続けなくてはならず、ポレンタ特有のもっちり食感を出すためには1時間以上煮込む必要があります。手間のかかる料理ですが、イタリアではよく食べられるメニューであり、チーズを加えたものもあります。

その調理の大変さから現在はインスタント品も出回っていて、スーパーなどで気軽に購入することもできます。

昔はパンの代わりとして食べられていた!

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元々ポレンタは小麦の栽培に不向きな山岳地帯で生まれた、農民たちの主食でした。当初は蕎麦粉で作られていたとされていますが、15世紀のアメリカ大陸の発見によってイタリアにもトウモロコシが持ち込まれるようになり、現在のようなポレンタが食べられるようになったのです。

その後ポレンタはイタリア全土で食べられる料理へと変わりました。クセも無くアレンジが効きやすい料理なので、成形して焼いたり煮込んだり、細く切ってフライドポテトのように揚げたり、ソースのように使うこともできるのが特徴です。

ポレンタとはトウモロコシの粉で作ったお粥のようなもの!

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イタリア料理と言うとピザやパスタが真っ先に浮かびますが、ポレンタのようにまだまだ日本では知られていない料理はたくさんあります。

特に北イタリアの人にとってポレンタは欠かすことの出来ない料理。南部の人は彼らのことを「ポレントーニ(ポレンタ食い)」と呼ぶこともあるのだと言います。ぜひレストランなどで見かけたらトライしてみてくださいね。

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