おやきとはどんなもの?その歴史とは?お菓子マニア編集部がわかりやすく解説

皆さんはおやきを食べたことがありますか?信州長野の代表的な郷土料理のひとつで、その歴史はなんと縄文時代に遡るんだとか。

そんなおやきとは一体どんな食べ物なのでしょう?その深い歴史も気になりますよね。そこでこの記事ではお菓子マニア編集部が、気になるおやきの特徴やその歴史について、わかりやすく解説していきます。

そもそもおやきとは?

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おやきとは、小麦粉やそば粉を水で溶いて練った生地に、野菜などの具を包んだお饅頭のことで、信州の郷土料理です。中の具材は地域や家庭によって様々で、一例を挙げるとなす、きのこ、野沢菜、カボチャ、ごぼう、おから、切り干し大根など。身近にあるものや、季節の具材を入れて楽しまれているんですよ。

味付けは味噌や醤油など。具材を単体で焼いても、複数混ぜて焼いてもいいんです。生地も厚いものや分厚いもの、ふっくらしたものやもっちりしたものなど違いがあり、作り方も蒸したり焼いたり揚げ焼きしたりと様々です。地域や季節によって、また家庭ごとに自由な具材や調理法でおやきが作られているんですね。

おやきの歴史とは?

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おやきの歴史はとても古く、縄文時代の遺跡から粉を練って焼いた跡が発見されたことから、一説には長野県北西部とその周辺にルーツがあると言われています。
長野県北部は山間地や急斜面が多く、稲作が難しい地域であり、稲を作る代わりに小麦やそばが多く作られていました。その中でおやきはお米の代わりとしてよく食べられており、信州独自の「粉食文化」が育まれてきたんですって。

そもそも信州おやきのルーツは「灰焼きおやき」と言われていて、農作業の合間や夜なべ仕事の傍らで、囲炉裏の灰の中に入れてやき、食されていました。これが町や里に伝わっていく家庭で、作り方が多様に変わっていきました。囲炉裏からかまどへ移行したり、より簡単に作れるように試行錯誤され、様々なおやきが生み出されてきたのだとか。

おやきとは、地方によって調理法や具材に様々な種類があるしょっぱいお饅頭のこと!

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おやきとは信州の郷土料理の一つであり、野菜や山菜などを小麦粉の生地で包んだお饅頭のこと。具材はナスやきのこ、野沢菜などで、味付けも味噌や醤油など様々。揚げたり焼いたり蒸したりと、作り方も地域によって違うおやきは、今でも長野県全体の郷土料理として親しまれています。信州へ旅行に行ったときには、いろんな地方のおやきを食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

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