芋けんぴの歴史とは?芋けんぴの「けんぴ」とはどんなもの?お菓子マニア編集部がわかりやすく解説!

日本では定番と言って良いお菓子の芋けんぴ。好きな方も多いのではないでしょうか?揚げたさつまいもに砂糖をからめたお菓子、そんな誰もが知っている芋けんぴですが、その歴史や名前の由来についてはご存知でしょうか?

この記事ではお菓子マニア編集部が、意外と知らない芋けんぴの歴史や名前の由来を解説していきます。

芋けんぴの歴史とは?

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芋けんぴとは、さつまいもを細長くスライスして揚げ、さらに砂糖でコーティングしたお菓子のこと。さつまいもの甘い風味に、カリッとした食感が美味しくてやみつきになりますよね。

今では全国のスーパーなどで手に入れられるほど馴染みの存在となっていますが、実は古い歴史を持つ高知県発祥のお菓子なんです。

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そもそも、芋けんぴの原料であるさつまいもが高知県にやってきたのは1705年のこと。伝承によると、小木八五兵衞が鹿児島(薩摩)から高知県に伝えたのだそう。

高知で芋けんぴが作られるようになったのはその後で、江戸中期頃からと言われています。想像以上に古くからあるお菓子であることがわかりますね。

芋けんぴの「けんぴ」とはどんなもの?

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前述の通り高知県発祥の芋けんぴですが、そもそも「けんぴ」とは平安時代から高知県に伝わる歴史あるお菓子のことなんです。小麦と砂糖に水を加え、練って細く伸ばし、焼き上げた干菓子の一種です。

その語源は諸説ありますが、唐から伝来した「巻餅(けんぴん)」「環餅(かんぺい)」という菓子ではないかと言われています。

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「けんぴ」と「芋けんぴ」は全く違う食べ物ですが、形が似ていることから、「芋を使ったけんぴ=芋けんぴ」と呼ばれるようになったのだそうです。

「けんぴ」とは高知の干菓子のこと!

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江戸時代から作られている、高知発祥のお菓子である芋けんぴ。その語源である干菓子の「けんぴ」の歴史は、それよりもさらに古い平安時代まで遡ります。今は全国に普及している芋けんぴですが、高知の人たちにとっては古くから親しまれているお菓子なんですね。

材料はさつまいもに砂糖、油とシンプル。意外と簡単に作れるので、ぜひ皆さんも自宅で芋けんぴを作ってみてはいかがでしょうか?

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