プラントベースミルクの栄養的特徴

近年、多種多様なプラントベースミルクが登場し、代替乳の用途の枠を超え、様々な用途や好みに合わせて選ぶことが可能。ここでは栄養的特徴を中心に紹介。

ライスミルク

■主原料:白米、玄米、米粉
■ 味・風味・テクスチャ―:米の甘み、穀物の香りがほんのり、さらりとしたもの、とろみのあるものなど。
■栄養的特徴: 低脂質、・アレルゲンフリー(28品目)
■注目成分:ビタミン、ミネラル、食物繊維など

元々は欧州で乳製品や大豆アレルギー対策として普及。米を主食とする日本人にはなじみやすい味わい。
玄米由来のものはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。過摂取は糖分過多の恐れがある。現在は国内外の様々な製法・味わいのライスミルクが入手可能。

ウォールナッツミルク

■主原料:くるみ
■味・風味・テクスチャ―:さらりとした口当たり、ほのかな甘み
■栄養的特徴: 低糖質、良質な脂肪、ビタミン・ミネラルが豊富
■注目成分:不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)、カリウム

ほのかな甘みと特有の香ばしさがある。良質の脂質(不飽和脂肪酸)であるオメガ3脂肪酸の血管を柔軟にして血流を良くする効果が、冷えの改善にも効くとされる。また体内の水分バランスを調整するカリウムは、むくみを予防する。

ココナッツミルク

■主原料:ココナッツ(胚乳部分)
■味・風味・テクスチャ―:甘く南国風の香り、濃厚でクリーミー
■栄養的特徴: 脂質は多め、低糖質
■注目成分:カリウム、マグネシウム、鉄分など

脂質は多めだが、中鎖脂肪酸は素早くエネルギーになるため、体脂肪として蓄積されにくい。塩分の排出を促してむくみ改善、血圧を下げるカリウムも豊富。濃厚なので単独で用いる際は使用量に注意する。

カシューナッツミルク

■味・風味・テクスチャ―:クセがなく濃厚な味
■栄養的特徴: 低糖質、必須ミネラルが豊富
■ 注目成分:不飽和脂肪酸(オレイン酸)、・ビタミンB、鉄、亜鉛、マグネシウムなど

体内でつくることができない、亜鉛、鉄、マグネシウムなどの必須ミネラル、ビタミン、オレイン酸などがバランスよく含まれる。味覚を正常に保つ働きや、免疫力とも関わりの深い亜鉛含有量はナッツ類の中ではトップクラス。

ヘーゼルナッツミルク

■主原料:ヘーゼルナッツ
■味・風味・テクスチャ―:ナッツ特有の甘い香りと旨み
■栄養的特徴: 低糖質
■注目成分:不飽和脂肪酸(オレイン酸)、ビタミンE、B12など

特有のビターな香りと香ばしさはコーヒーやチョコレートと相性がよい。オレイン酸の含有量はナッツの中でトップクラス。アンチエイジング効果のあるビタミンE、血液細胞やDNAの生成を助けるとされるB12も含まれている。

ピスタチオミルク

■主原料:ピスタチオ
■味・風味・テクスチャ―:ピスタチオの香り*
■栄養的特徴: 低糖質
■ 注目成分:不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸)、カリウム、ビタミンB1、食物繊維など

カリウムは利尿作用があることから高血圧予防やむくみ改善に効果がある。ビタミンB1は疲労回復効果、オレイン酸やリノール酸はコレステロール値を下げる働きがあるとされる。 *国内で入手可能なものは、他の植物性ミルクなどと混合したもの。

ヘンプミルク

■主原料:ヘンプシード
■味・風味・テクスチャ―:さらりとした口当たり
■栄養的特徴:必須アミノ酸全9種を含み、ミネラルが豊富
■注目成分:必須アミノ酸、鉄分、食物繊維など

スーパーフードとしても知られるヘンプシード(麻の実)が原料。身体に必要不可欠な9種類の必須アミノ酸すべて補うことができることで注目される。鉄分はレバーの約7倍、食物繊維はさつま芋の約20倍含まれている。

イエローピーミルク

■主原料:黄えんどう豆
■味・風味・テクスチャ―:クセがなくクリーミー、すっきり
■栄養的特徴: 高タンパク質、低糖質、低脂質
■注目成分:タンパク質など

プラントベースミルクの新顔。タンパク質を多く含み、牛乳に似た味わい。えんどう豆はプラントベースミートの主原料としても知られ、環境負荷が小さいことでも注目されている。コーヒーや紅茶に加えても分離しにくく、カフェでの導入にも向く。

マカダミアナッツミルク

■主原料:マカデミアナッツ
■味・風味・テクスチャ―:さらりとした口当たり、ナッツのコク
■ 栄養的特徴: 栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維、不飽和脂肪酸(オレイン酸)が豊富。
■注目成分:オレイン酸、ビタミンE、パルミトレイン酸など

マカダミアナッツ特有のコクがあり、後味もよい。腸内環境を整えるオレイン酸が豊富。ビタミン、食物繊維、ミネラル類をバランスよく含む。高血糖や高血圧などの予防効果があるパルミトレイン酸、抗酸化作用のあるビタミンEを含む。

チックピーミルク

■主原料:ひよこ豆
■ 味・風味・テクスチャ―:ほのかに甘い、濃度は製品により異なる
■栄養的特徴: 低脂肪、高タンパク質
■注目成分:葉酸など

ひよこ豆からつくられたミルク。同じ豆類の大豆と同じく高タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源として、また次世代プラントベースミルクとして注目されている。特に乳幼児や成長期の子どもの発育促進にも欠かせない葉酸が豊富。

【プラントベースミルクを選ぶ際のポイント】

  • 原材料名/プラントベース(植物由来)の主原料以外の添加物をチェック。コクやとろみをつけるために油脂を加えていたり、栄養的成分強化のためにカルシウムなどを添加した製品もある。用途と目的にあったものを選ぶ。
  • 保存期間/特殊なパックに無菌充填されていることが多いため、開封前なら一般的には常温2~3か月保存可能。開封後は雑菌などが繁殖しやすくなるため、冷蔵で2~3日を目安に使いきる。
  • アレルギー対応/グルテンフリーとあっても、グルテンを含む原料と同じ製造ラインで加工されることもあり、微量ではあるものの二次的に含む可能性があるので注意が必要。

参考資料:プラントベースミルクメニューBOOK