朴葉焼きとはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説

葉を炭火にかけ調理する「朴葉焼き」。料亭などで時折見かける料理ですが、そもそもなぜ葉の上で調理するようになったのか、朴葉である必要はあるのかなど、考えたことはありますか?

この記事では和道一筋が意外と知らない朴葉焼きの事実や魅力について解説していきます。

そもそも朴葉焼きとは?

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朴葉(ほおば)焼きは飛騨地方に伝わる郷土料理の一つ。肉や野菜、キノコを自家製の味噌に絡め、朴の葉に乗せて焼いたもので、高級料亭などでも見られる料理です。元々はご飯のお供として食べられていたものでしたが、現在では飛騨牛などを加えて一品料理として食べられることも増えました。甘辛い味噌が食欲をあおってくれるため酒の肴にもピッタリです。

どうして朴葉の上で焼くのか

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そもそもなぜ葉の上で焼くようになったのか。諸説ありますが、食材も凍ってしまうほど寒い冬の時期に、味噌や漬物を温める目的で囲炉裏に朴葉を敷いて、焼いたのが始まりだと言われています。

朴の木は各地に自生していること、また葉は比較的火に強く、皿代わりになるような大きさだったことから、朴葉が使われるようになったとされています。朴の葉には抗菌作用もあるため日持ちもする上に、包んでおけば葉のいい香りも移るので、非常に理にかなった料理なのです。

朴葉焼きの注意点

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朴の葉は他の葉と比べると燃えにくいと言われていますが、乾燥状態であれば簡単に燃えてしまいます。火にかける際はあらかじめ10分ほど水に浸しておくことが大切で、それにより調理中に葉が焼けてしまうのを防いでくれるのです。

また味噌の焦げつきが気になるかもしれませんが、あまり箸で突っついていると穴が開いてしまう原因に。焦げて香ばしくなった部分も美味しいので突っつきすぎには気をつけましょう。

朴葉焼きとは特製の味噌が絡んだ食材を葉の上で焼いた料理のこと

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朴葉焼きは朴の葉の上で調理する飛騨地方の郷土料理のこと。普段自宅で食べられるような料理ではないので、出てくるとわくわくする人も多いのではないでしょうか。まだ試したことがない方は、ぜひお酒を片手に味わってみてくださいね。

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