土瓶蒸しとはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説

和食の世界で秋の風物詩とも言える「土瓶蒸し」。松茸が旬を迎える頃になるとどこの料亭もこぞって出す定番料理で、土瓶蒸しを食べないと秋を感じられないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では和道一筋が土瓶蒸しの特徴やその正しい食べ方を解説していきます。これを読めばより土瓶蒸しを楽しむことができますよ。

そもそも土瓶蒸しとは?

画像素材:写真AC

土瓶蒸しとはその名の通り土瓶を使用した蒸し料理のこと。主に懐石料理で出されるメニューで、最も代表的なのは松茸を使ったものでしょう。
急須のような形をした土瓶の中には松茸をはじめ、海老や鶏肉、三つ葉などの具材、そして出汁が詰められ、香りを閉じ込めるように蓋がされています。その上に更に蓋するようにお猪口が被せられ、スダチが乗っているのが特徴です。

蒸し料理としてはもちろんお吸い物としても食べられる一皿で、熱々の土瓶蒸しは寒い時期にぴったりの料理です。大抵はお椀料理の代わりに出されます。

土瓶蒸しの正しい食べ方は?

画像素材:写真AC

初めて土瓶蒸しをいただく場合、困るのがその正しい食べ方。いきなりスダチを搾りたくなるかもしれませんが、まずは出汁本来の味を楽しむためにスダチは脇に置いておきましょう。具材に手をつける前にまずはお猪口に出汁を注ぎ1杯。

風味を楽しんだ後は同様にスダチをかけないまま具材を少しいただくのが丁寧な食べ方。あとは好きなタイミングでスダチを搾り、味変を楽しみます。食べ終わったら蓋は元の位置に戻しておきましょう。

土瓶蒸しとは土瓶で蒸したもの

画像素材:写真AC

土瓶蒸しとは懐石料理で見られる蒸し料理のこと。いきなり急須型の料理が出てきてびっくりした経験がある人もいるかもしれませんね。こうして食べ方のマナーを押さえておけば、いざお店で出てきた時でも安心。ぜひ食べる機会があったら秋の風物詩を五感で楽しんでくださいね。

※画像はイメージです。