鮨、鮓、寿司?すしの漢字はいくつある?すしマニアが解説

すしは歴史が古く、「すし」という漢字もいくつか存在します。ところですしという漢字は日本にいくつあるのでしょうか?

ここではすしに関する本を多く出版してきたすしマニア編集部がすしの漢字について解説していきます。すしに詳しくなりたい人におすすめ!

鮨、鮓、寿司、寿し…そもそもすしの正しい漢字はどれ?

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実は「すし」の漢字としてはどれも正解ではあり、時代とともに増えていったのです。

■「鮨」「鮓」
この2つは2000年以上もの昔からある、れっきとした中国の古い漢字。鮨は中国北方で用いられた漢字で、鮓は南方で用いられた文字だと言われます。鮨の字のつくりである「旨」には「ものを熟成させる」という意味があり、鮓の「乍」には「ものを薄く剥ぐ」という意味。

この2つの他にも、すしを意味する難しい漢字はたくさん。その漢字が日本に伝わって、鮨と鮓がそのまま使われて現在にいたっています。

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■「寿司」「寿し」
鮨と鮓が入ってきた後、わが国で当て字としてつくられたもの。寿の字は、「ことぶき」で縁起がいいという理由で、店名に使っているところが多いですね。

鮨、鮓、寿司、寿し…どれも「すし」の正しい漢字

いかがでしたでしょうか?すしという漢字にはそれぞれ歴史があります。それほどに日本のすしの歴史は深いということを証明していますね。

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※「食の雑学達人になる本」、MOOK「料理と食シリーズNo. 2 すし」に掲載した内容を再編集しています