「会席料理」とはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さんは会席料理がどのようなものかご存知ですか?読み方が同じ懐石料理と混同してしまいがちですが、この2つは何が違うのでしょうか?

この記事では和道一筋が、会席料理の特徴や、懐石料理との違いについて解説していきます。

そもそも「会席料理」とは?

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会席料理とは現在、日本料理を提供するときの一般的な献立で、酒をおいしく飲むための構成が組まれています。ですから、酒に合う「先付(最初に出す酒の肴)」から始まるんです。
流れとしては、酢の物、煮物、食事、汁、香の物と続き、最後に水菓子や、甘味かデザートというのが基本です。
日本料理店や旅館では、このような構成で料理になっていることが多く、一品ずつ運ばれてくるのが一般的なんですよ。

また、ご飯、香の物、甘味やデザートを抜いた献立の品数を、奇数にするのが良いと言われることがあります。しかし、婚礼では偶数や四の字を避けるのが常識ではあるものの、現在のような会席スタイルでは偶数でも奇数でも構いません。

懐石料理との違いは?

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懐石料理とは、本来はお茶をする人が自分の茶室でお客をもてなす手料理のことを指します。濃茶を味わうための食事で、もともとはごく簡単で素朴な料理のことなんです。
会席料理と名前は似ていますが、まったく違ったものなんですね。

懐石料理は本来、茶席に招かれた人が食べるお茶を味わうための食事ですが、今ではそれを「茶懐石」と呼ぶことがあります。構成は茶事のテーマや流派によってさまざまですが、一汁三菜を基本とし、そこに椀物や香の物など、いくつかの品が加わった形が基本ですよ。

会席料理とは日本料理の一般的な献立!

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会席料理とは日本料理を提供する際の一般的な献立で、酒を美味しくするために料理の構成をします。また、懐石料理とは別の料理ですよ。
皆さんも会席料理を食べる時には、その構成にも注目しながら、ぜひお酒と一緒に楽しんでみてくださいね。

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※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。