地域別!お好み焼きの食べ方は?和道一筋がわかりやすく解説!
元々は水で溶いた小麦粉を焼くだけの、非常にシンプルな料理だった「お好み焼き」。その作り方は日本各地でアレンジされ、今では全国で親しまれている料理の一つです。では地域によってどのように食べられているのでしょうか。
この記事では、和道一筋が地域別のお好み焼きの食べ方について解説していきます。
— 目次 —
大阪流の食べ方
一口サイズをコテで食べる!
まず、コテの持ち方ですが、厚みのある大阪風のお好み焼きを切る際は、柄の上部をしっかりと握り、力を入れて切ります。鉄板の上で一口サイズに切ったら、そのままコテを使って食べるのが大阪流です。コテの中央ではなく、角を使ってお好み焼きをすくい、そのまま口に運ぶのがコツ。
ソース・青海苔はたっぷりと!
大阪風のお好み焼きは、お好み焼きからあふれるほどのソースと、たっぷりの青海苔が使われているのが特徴。ソース入れをお好み焼きの上で傾けて、はけでソースを掬うようにしてたっぷりとお好み焼きの中央部に落とします。ペンキを塗るように、まんべんなく薄く伸ばしたら、あとは青海苔をかけて出来上がり。ソースを塗った面が青くなるほど、たっぷりかける食べ方もあります。
広島流の食べ方
野菜類をきれいに切る!
「重ね焼き」の広島風お好み焼きは、薄い生地にキャベツ、もやし、豚肉、麺、卵が重ねられ、具材たっぷりなのが魅力。しかし、卵、そば、豚肉までは切れても、あとの野菜や生地がなかなか上手く切れないため、野菜がズルズルと出てきて食べにくいことも。
そんな時は食べる分を切ったあとに、少しコテでその部分を引き出します。そうすると、野菜が切れているかを見分けることができ、切れていない部分は改めてコテで切ってから持ち上げるときれいに食べることができます。
残った部分にもソースを垂らす!
関西・四国で「コテ」と呼ばれる「返し」は、広島では「ヘラ」と呼ばれています。大阪同様、コテで食べるのが「正統派」として知られていますが、食べやすさから、お店や家庭ではお箸を使う人も多くいます。
広島風のお好み焼きは、具の部分がはがれ、野菜と生地が残ってしまうことが多いです。そのまま食べても美味しく食べられますが、味が薄いと感じる人には、残った部分にソースを垂らすようにつけるのがおすすめです。
東京流の食べ方
お皿にのせてお箸で食べる!
コテを使う関西地域とは対照的に、東京ではお箸を使って食べられます。そのため、お好み焼きの切り分けはざっくりと。コテを使って、二口、三口ほどで食べられる大きさに切ったものを、お皿の上に移して食べられています。
切った後にソースを塗る!
東京風お好み焼きの特徴は、切ってからソースが塗られるところ。これは、具がシンプルなものが多く、生地の割合が比較的多いため、切ってからの方が辛口ソースの味がよくしみ込んで美味しくなるためです。
お好み焼きは地域で食べ方が違う!
お好み焼きの食べ方には、一般的に「コテ」を使って食べる関西風のものと、お箸を使う関東風のものがあります。地域によってお好み焼きの厚さや、使われる具材が違うので、それに合ったコテやソースの使い方を覚えておくと便利です。みなさんも、違う地域に訪れた際は、そのお好み焼きに合った食べ方を試してみてくださいね。
※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.10 お好み焼 たこ焼 鉄板焼」に掲載した内容を再編集しています。
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