特別な日に食べるパンは?フードマニア編集部がわかりやすく解説!

お正月にはおせち料理を食べたり、お月見にはお団子を食べたり、食事と行事は切っても切り離せない関係ですよね。とりわけ欧米の食卓には欠かせない「パン」ですが、実は世界では特別な行事の時に、それぞれのスタイルでパンが食べられています。

この記事では、フードマニア編集部が、世界の特別な日に食べられているパンやその特徴ついて解説していきます!

ヨーロッパの特別な日に食べられるパンの特徴は?

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ヨーロッパでは日常的に食べられているパンですが、キリスト教において、「パン」は重要な意味を持ちます。例えば、イエスが最後の晩餐で、パンとぶどう酒を弟子に分け与え、「これはわたしの身体わたしの血である」と言った話は有名です。
現在でも日曜の礼拝で、シンボルのパンに見立てたクラッカーが食べられていて、宗教的行事においてパンは欠かせない存在なのです。

特別な日に食べるパン6選!

クラプフェン

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ドイツを中心に、ファッシングなどと呼ばれるカーニバル(謝肉祭)で食べられているイーストを使ったドーナツ。コーヒーと共に楽しまれています。
中はジャムが入ったものが一般的ですが、シーズン中にはクリームの入ったものなど、さまざまな種類のものがお店やスーパーに並びます。ドイツだけでなく、オーストリアやイタリアのカーニバルでも食べられています。

シュトーレン

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ドイツで有名なクリスマスのパン。形の由来には、キリストのゆりかご説と産着説があります。たっぷりとバターが使われていて、しっとりとした食感が特徴です。日持ちが良い菓子パンとしても知られていて、薄切りにして、クリスマスまで少しずつ食べられています。

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ガレット・デ・ロワ

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伝統的に、1月6日の公現祭にフランスで食べられている、新年に欠かせない菓子パンです。中に入っている「フェーヴ」(Fève)という人形を当てた人は、王冠をかぶる伝統があり、一年を幸せに過ごせると言われています。

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コロンバ

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イタリアで、復活祭(イースター)の時に食事の最後に食べられるパン。コロンバとは鳩のことで、平和の象徴である鳩を形どっています。バターと卵をたっぷりと使い、生地にオレンジピールを練り込みます。ふんわりと焼き上げるため、柔らかい食感が特徴です。トッピングにはアーモンドと粉状の砂糖を使い、華やかに。

パネットーネ

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イタリアのクリスマスのパンで、ドライフルーツがたくさん入っています。クリスマスプレゼントとして、知人や友人に送る人も多いです。日持ちが長いのが特徴で、最近では、日常的にも食べられています。

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カイングラ

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デンマークで誕生日などのお祝いに食べられる菓子パン。誕生日の人が自分で買い付け、お祝いに駆けつけてくれた人たちにふるまいます。バターをふんだんに使ったデニッシュ生地に、カスタードクリームやレーズンが入っているため、上品な甘さを楽しめます。

特別な日に食べられるパンは華やか!

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ヨーロッパにおいて、日常生活で欠かせないパンは、特別な日にもさまざまな形で食べられています。特別な一日を彩るパンとして、見た目が華やかで、個性的なパンが多いのが特徴です。シーズン中に現地に訪れた際は、ぜひ試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「おいしいパンの本 -THE BOOK OF BREAD-」に掲載した内容を再編集しています。