シュトーレンとはどんなもの?お菓子マニア編集部がわかりやすく解説

いまクリスマスの新定番スイーツとして注目を集めているシュトーレン。デコレーションケーキのような華やかさはないものの、ドイツのクリスマスには欠かせないお菓子です。

この記事ではお菓子マニア編集部がシュトーレンの特徴やその魅力について解説していきます。

そもそもシュトーレンとは?

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シュトーレンとはドイツ発祥のクリスマスケーキの一つ。中にドライフルーツやマジパンが入ったパン菓子で、ドイツではクリスマスの4週間前、12月の頭からシュトーレンが店頭に並びはじめます。非常に日持ちのするお菓子として知られ、クリスマスまでの4週間、少しずつスライスしていただくのがドイツ流。

バターがたっぷりと使われていて、食感はしっとりとした分厚いクッキーのようだと言われています。表面には粉砂糖がたっぷりと振りかけられていて、真っ白な見た目も特徴的です。

なぜこんなに長持ちするの?

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4週間かけて食べることを想定して作られているシュトーレン。中には1年近く日持ちするものもあり、その保存性の高さに定評があります。ではなぜパン菓子でありながらこれほどまでに長持ちするのでしょうか。

理由はいくつかありますが、まず一つ言えるのがその生地の作り方にあります。シュトーレンでは通常のケーキとは異なり、サワー種と呼ばれるパン種が使われます。小麦とライ麦、水を合わせた生地に乳酸菌や酵母菌など数種類の微生物を培養させた伝統的なパン種で、その微生物の働きにより腐敗やカビに強いケーキができあがるのです。

また焼き時間を長くして水分量をぎりぎりまで落とすことで、腐敗やカビを防ぐほか、バターをたくさん使用することで生地をコーティング。外気に触れないようにする効果も。さらにシュトーレンで使われるドライフルーツは長時間ラム酒などのアルコールに漬けられたものなので、そのアルコールの効果で雑菌の繁殖も防ぐことができます。保存料を使わずともこれだけ長持ちできるのは、こうしたさまざまな工夫があってこそなのです。

シュトーレンのおすすめの食べ方

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もしシュトーレンをいただくなら、本場のやり方に則って毎日少しずつスライスして食べる方法がおすすめ。日を追うごとに中に入っているドライフルーツの熟成が進み、味に変化が生まれるため、4週間という長い時間であっても飽きずに食べることができるのです。

シュトーレンとはドイツ発祥のクリスマスケーキのこと!

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シュトーレンとはドイツの都市・ドレスデンで生まれたクリスマスに食べられるケーキのこと。日本のケーキ屋などでもよく目にするようになったお菓子で、ドイツ同様12月ごろからお店に並び始めます。ぜひ一味違ったクリスマスを過ごすために、シュトーレンを試してみてはいかがでしょうか。

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