土鍋と鉄鍋の違いは?どっちの鍋を使ったら良い?和道一筋がわかりやすく解説!

お鍋が食べたくなるこの季節。家庭で作る方も多いのではないでしょうか。冬に大活躍する鍋ですが、身近な家庭料理なだけに、「どのお鍋を使ったら良いか」と悩む人も多いでしょう。

この記事では和道一筋が土鍋と鉄鍋の違いや、どんな調理に合うかを解説していきます。

土鍋の特徴は?

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土鍋の特徴は熱の伝わり方がゆっくりであること。じっくりと煮たい場合や、強火で煮続けると固くなってしまう料理に向いています。例えば、時間をかけて煮ると柔らかくなる猪や鴨のお肉には最適。また、豆腐も強火で長く煮ると固くなるため、土鍋での調理がぴったりです。味噌汁や鍋料理など、土鍋で作ると出汁がよく出て美味しくなるのも、土鍋の温まり方が関係しているんですよ。

土鍋は割れやすいのが難点と思われがちですが、十分にお手入れをして使えば、長持ちするもの。使う前に水をたっぷり入れて火にかけ、塩をひとにぎり入れると鍋のアク抜きができます。また使用前にお粥を炊くと割れにくくなるという裏技もあります。

鉄鍋の特徴は?

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鉄鍋は土鍋よりも熱が伝わりやすいため、しゃぶしゃぶのように、さっと火を通さないと旨味が抜けてしまう料理に適しています。また、焦げやすい料理にはアルミ鍋より熱伝導率の低い鉄鍋を使用するといいでしょう。例えば、すきやきは砂糖や醤油が水分の少ない状態で加熱され、焦げやすくなっているため、鉄鍋を使うと美味しく仕上がります。

そして、鉄鍋は調理に使うと通常の2倍近い鉄分が摂れるところが魅力。貧血予防にも良いと言われています。その一方で錆に注意が必要ですが、十分に洗った後に乾いた布で水気をふき取り、食用油を塗っておくなど、お手入れを丁寧にすることで、鉄臭さが消え、錆や焦げができにくくなります。

土鍋と鉄鍋の違いは熱の伝わり方!

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土鍋と鉄鍋の最大の違いは熱の伝わり方。土鍋はゆっくりと温度が上がっていくので、長く煮込みたいときに。鉄鍋は土鍋より熱が伝わりやすいので、しゃぶしゃぶなどサッと火を通したいときに。ぜひ、料理にあわせて鍋を使いわけてみてくださいね。

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※「料理と食シリーズ No.6 鍋料理 汁料理」に掲載した内容を再編集しています。