上野には大人が喜ぶお子様ランチがある？『レストランじゅらく』の「大人のお子様ランチ」

大人になると当然ですが、お子様ランチとは無縁になりますね。でも、思い出してください！お子様ランチは「子ども用」というだけでなく、ハンバーグやエビフライ、オムライス、ナポリタン…と子供の頃の大好物が詰まっていませんでしたか？

『レストランじゅらく』では。大人でも注文OKのお子様ランチがあるんです！あの頃おいしいと感じた「あの味」を大人向けにアレンジ。今回は大人だからこそ食べたい「大人の子様ランチ」をご紹介。

「レストランじゅらく」は設立97年の歴史を誇る老舗レストラン

『じゅらく』は1924年（大正13年）オープンの老舗レストラン。当時は神田須田町にありましたが、やがて上野に移転しました。公園前にあった聚楽台は上野のシンボル的なレストランとして人気に。しかし、残念ながら2008年に閉館してしまいました。

その後は、駅の高架下にある、現在の『レストランじゅらく』のみの営業に。今でも聚楽台時代を知っている常連も通うとか。『じゅらく』はファミレスの先駆け的な存在。洋食から中華までなんでも用意しているのが特徴で、開業100年近く経ってもそのコンセプトは崩れていません。

『じゅらく』の名物的存在となった「大人のお子様ランチ」とは？

なんといっても1800円で人気メニューがたくさん味わえるということで、女性からも人気。「大人のお子様ランチ」という魅力的なワードは、特に30～40代の男性客が店頭のサンプルを見て食べてみたくなる傾向に。人気メニューであるオムライスを中心に、ナポリタン、ハンバーグ、エビフライと子供が好きそうなメニューで構成されています。

子供時代に戻ったかのような「ちょっとした贅沢」を楽しめるメニューというのが特徴で、『レストランじゅらく』でも人気No.2のメニューです！

「大人のお子様ランチ」が開発されたのは、15年ほど前。それまでは、人気メニューがいくつか入ったワンプレートセットはあったものの、前店長がこれを「大人のお子様ランチ」と名付けたところ人気が爆発。今では、一日50品も出ることがある、人気メニューとなりました。

子供からお年寄りまで幅広い層に人気のあるメニューですが、最も注文が多いのは30～40代の男性。お子様ランチを卒業して何十年も経った男性の注文が多いのです。とはいえ、女性も頼むこともあるというから驚きですね。

「大人のお子様ランチ」には何が入っている？

■ハンバーグ
120gとレギュラーメニューのものとサイズは同じ。デミグラスソースも創業からほとんどレシピを変えていないとのことで、昔なつかしの味になっています。

■オムライス
1人前180gで、レギュラーメニューのサイズは230g。サイズはほとんど一緒だから嬉しいですね。発売当初はトマトソースはかけていなかったのですが、現店長の山中さんは「それでは寂しいのでは？」と思い、生クリームが入ったコクたっぷりのトマトソースをかけてみたところ、ゴージャスな外観になったので採用したとのこと。大盛りはプラス110円で30gほどプラス。さらに、ハンバーグのデミグラスソースを、オムライスに移動させていただくという楽しみ方ができるのが大人のお子様ランチならでは。

■ナポリタン
1人前100g。ベーコン、マッシュルーム、玉ねぎで炒めた本格ナポリタン。レシピもスパゲッテイ以外は昔からほとんど変更していないとのこと。メインはあくまでもオムライスであるので、ナポリタンはおまけ的な存在ですが、お子様ランチには必需品ですね。

「パンダパンケーキ」も隠れた人気！

さて、大人のお子様ランチを詳しく解説してきましたが、実はデザートにも『じゅらく』らしいこだわりのメニューがあるんです。それが「パンダパンケーキ」。2011年にパンケーキ人気にあやかって、店長の山中さんがパンダ型のパンケーキを提供してみたところ、子供からお年寄りまで大ヒット！一日最大30品出ることも。

耳はチョコビスケット、パンケーキの間にはキャラメルソースをかけて挟んだもの。なぜキャラメルソースにしたかというと、キャラメルソースは固まりやすく、ジャムと違ってパンケーキの間からこぼれない上にコクを与えるということもあって採用しました。さらに、生クリームもトッピング！

600円と手頃な価格ということもあってか、おやつだけでなく、ランチやディナー時の注文も多い傾向に。大人は「大人のお子様ランチ」で、子供は「パンダパンケーキ」を注文するというお客も多いとのこと。