創作すしを出すお店4選 すしマニア編集部が厳選した本当においしいお店をご紹介!

最近は外国料理とフュージョンしたすしメニューも増えてきています。そこですしに関する本を多く出版してきたすしマニア編集部が創作すしメニューがある個性的なすし屋を厳選してご紹介。

お店に行くだけでは分からない、徹底取材した編集者ならではの情報もプラス!より深くすしを楽しみたいという人にもおすすめ。

AWOMB/京都府

お客自身で巻く、和える、かける、盛るといった体験が醍醐味で、 女性客や観光客らを魅了しています

京都・北白川で2002年に誕生した創作すしの先駆け。現在は京都市内に2店舗展開しており、烏丸本店と西木屋町店で「手織り寿司」を提供しています。どちらも共通するのは「お客がひと手間加えるすし」であること。

京野菜を中心とした季節のおばんざいはほとんどが手作り。ローズマリー、スペアミント、タイム、穂紫蘇など、おばんざいにハーブを多用しているのもポイント。

昔から織物業が盛んな京都。この「織る」という言葉には色々なものを組み合わせて作り上げるという意味があり、そこからイメージをふくらませて、色とりどりの具材を織り交ぜて味わうすしが考案されました。お客自身で巻きすに海苔とすし飯を敷いて好みの具をのせ、調味料と薬味で自由に味付けをし、巻いて食べます。なんと1人前で40種類以上の食材が使われるとのこと。

AWOMB 烏丸本店

住所 京都府京都市中京区姥柳町189
営業時間 12:00〜15:00(L.O.14:00) 18:00〜21:00(L.O.20:00)
定休日 無休
  ※「新板すしの雑誌第19集」に掲載した内容を再編集しています。記載のデータは取材時のものです。

力寿し/和歌山県

和歌山県紀の川市産を中心とする旬のフルーツを使用。 ここでしか味わえない「フルーツずし」や「鮎ずし」がウリ。

すしにフルーツを合わせるという驚きのメニューが果樹王国・和歌山県のすし店で実際に提供されています。きっかけは市のフルーツ・ツーリズム事業。フルーツずしは目新しさだけでなく、 その背景に「地域貢献」という店主らの強い想いがあるのです。

紀の川市で収 穫できないバナナとパイナップル以外、あらゆるフルーツが対象に。レパートリーは約30種類。

フルーツずしの提供を始めたのは2014年。地元有志によるフルーツ・ツーリズム事業の会合で「すしとフルーツは合いそう」という話が出たのが始まり。何でもやってみる性分の店主・力谷昭夫氏は、翌日には試作し、「意外にいける」と実感。

「甘めのすし飯とよく合う」など周囲にも好評でメニューに取り入れることに。行政とも協力しながら名物の「鮎ずし」と合わせてPRし、地方都市ながら今では和歌山市や県外から、さらに外国人観光客をも集客するまでなっています。

力寿し

住所 和歌山県紀の川市粉河10-6
営業時間 11:00〜18:00(※夜は予約のみ)
定休日 月曜日
  ※「新板すしの雑誌第19集」に掲載した内容を再編集しています。記載のデータは取材時のものです。

牛若鮨/福岡県

主人の意思、店の歴史を受け継いだ女将が握る、大きなタネも魅力

創業は1951年。女将・田代照子氏は、三代目店主だった夫を亡くし、それを機に跡を継いですし職人に。当初あった「女性のすし職人なんて」といった風評は、今の時世、ほぼなくなったと話します。むしろ、 自然体でお客と接するアットホームな雰囲気、大きめのタネで供されるすしなど満足度は高く、女性客や家族連れなど、地元の人たちに一層親しまれています。

生ハムは冷凍しても味の変化が少ないため、ストックしやすく、食材のロスが少ないのも魅力

「生ハムにぎり」は女将が発案した創作すし。生ハムの塩気があるため、何も付けずに食べてちょうどいいとのこと。上にマヨネーズをかけたオニオンスライスをのせるほか、生ハムとすし飯の間に少量忍ばせた和辛子の風味がアクセント。辛さは控えめなので、子どもからの人気も高い一品です。

牛若鮨

住所 福岡県直方市須崎町17-15
営業時間 18:00〜翌1:30
定休日 月曜日
  ※「新板すしの雑誌第19集」に掲載した内容を再編集しています。記載のデータは取材時のものです。

KINKA sushi bar izakaya 六本木/東京都

レストランバーのようなモダンな店内。大きな窓で取り囲まれて開放感があり、初めて訪れるとすし店には見えないでしょう。

『KINKA sushi bar izakaya 六本木』は海外生まれのメニューとシステムで人気のすし居酒屋。カナダで生まれ培ったレシピ開発のノウハウが、日本の新鮮で良質な魚介と出会うことで、新しいカタチのすしが生まれました。

リーズナブルな「特選おまかせ寿司12貫」は豊洲で仕入れた季節の魚介をとりどりに、スプーンに盛った雲丹、有頭のボタン海老や、大トロ、ズワイ蟹、真鯛など豪華なタネが並んでいます

それだけで旨い新鮮な旬の素材を使ったすしに 、炙ったり、香り塩やすしソースを添えるなど、さらにひと手間かけるのが『KINKA』の手法。 味も見た目もインパクトが出るという。マネージャー・葛西氏によると「人気のロブスターを始め、アトランティックサーモン、ボタンエビなど素材もカナダから輸入しています」とのこと。この海外のエッセンスを加えた驚きのすしが大きな強み。

KINKA sushi bar izakaya 六本木

住所 東京都港区六本木7-6-20 ヘキサート六本木2階
営業時間 月〜金11:30〜16:00 17:00〜22:00、土・日・祝11:30〜16:00 17:00〜22:00
定休日 不定休
  ※「新板すしの雑誌第18集」に掲載した内容を再編集しています。記載のデータは取材時のものです。

創作すしを楽しむならココがおすすめ!

全国で創作すしを出す店は増えていますが、口コミサイトだけでは分からない徹底取材した店だけを厳選して紹介しました。それぞれのお店の自慢のすしメニューを味わってみてくださいね。

※こちらで紹介しているお店のデータは取材時のものです。最新情報は必ずご確認ください。