酒粕(さけかす)とはどんなもの?どんな効能があるの?和道一筋がわかりやすく解説
皆さんは酒粕と聞いてどんなものを思い浮かべますか?酒粕には板状で売られる「板粕」と、ばらけた酒粕の「ばら粕」があって、製造方法によって形が異なるんです。この酒粕とは日本酒の製造工程で生まれるもので、発酵したもろみを搾ることで、日本酒と酒粕に分かれるんですよ。栄養も満点で様々な効能が期待できるんだとか。
この記事では和道一筋が、酒粕の特徴や栄養素についてわかりやすく解説していきます。
そもそも酒粕とは?
酒粕とは、酒母、蒸米、麹、水を仕込んで発酵した「醪(もろみ)」をぎゅっと搾ることで生まれる副産物のこと。この「搾り」を行うことで、初めて日本酒が出来上がるんですよ。酒粕には、日本酒を造る過程で生まれた、酵母由来の炭水化物やたんぱく質、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいて、様々な食品の原料として利用されています。
酒粕は醪(もろみ)の圧搾方法などによって形が異なっていて、呼び方も変わってきます。圧搾機の中に醪を入れ、両側から圧力をかけて酒を絞り出す「自動圧搾機」で搾ると板状の形になり、これを「板粕」といいます。
一方、酒袋と呼ばれる布の袋に醪を入れて、槽の中に敷き詰めて上から圧力をかけて搾り出すと、ばらけた酒粕になり、これを「ばら粕」と呼ぶんですよ。ちなみに酒粕と水と砂糖を合わせて甘酒が作られますが、本来は米麹を糖化させて作るのが甘酒なので、甘酒にはアルコール分は含まれていません。
酒粕の効能とは?
酒粕にはたくさんの栄養素が含まれていて、期待できる効能もたくさんあるんですよ。麹菌や酵母の細胞壁に含まれる成分には、免疫力をアップさせる効能があったり、生活習慣病の予防効果としては、脳梗塞や動脈硬化の原因となる血栓を溶かしてくれるプラスミノーゲン等の成分が含まれています。
酒粕に含まれる食物繊維は腸内の余分な老廃物を排出してくれたり、血管拡張作用があるアデノシンが、肩こりや頭痛、冷え性などの症状を緩和させてくれる効果も。ほかにも高血圧を抑制してくれたり、悪玉コレステロールを減らしてくれたり、たくさんの効能があるんですね。
酒粕とは、「醪(もろみ)」を搾って生まれる栄養素たっぷりの副産物のこと!
酒粕とは、酵母や蒸米、麹や水を仕込んで発酵した醪を搾ることによってできるもの。酵母由来の炭水化物やミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるので、体にいいたくさんの効能があるんですよ。
酒作りが行われる冬から春にかけて、スーパーや酒販店で出回りますので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
※画像はイメージです。
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