きなことはどんなもの?歴史や気になる栄養価は?フードマニア編集部がわかりやすく解説
きなこ餅やきなこ揚げパンなど、老若男女に愛されているきなこ。食べられる機会はたくさんあれど、きなこがどうやって作られているかご存じですか?
この記事ではフードマニア編集部が、気になるきなこについて徹底的に解説していきます。
そもそもきなことは?
きなことは、大豆を煎って挽き、さらさらとした粉にしたものです。炒ることによって大豆特有の臭みが抜けて、香ばしい風味になります。その色合いから、もとは「黄なる粉」、から「黄な粉」と呼ばれていますが、青大豆や黒大豆で作られたものもあり、青大豆で作られたものは「うぐいす粉」「青きな粉」などと呼ばれますよ。
きなこが使われている和菓子は甘いので、「きなこは甘い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実はきなこは大豆そのものであるため、甘みは強くないんです。和菓子に使われているきなこには砂糖が混ぜられています。
きなこは栄養価の高さから注目を集めていて、大豆の栄養素を手軽に摂取することができますよ。
きなこには、こんな食べ方も!
きなこは香ばしさと素朴な甘みで広く愛されている食材ですよね。きなこはお菓子に加工されることが多く、くずもち、わらびもちなどの原材料としても知られています。実は洋菓子との相性も抜群で、パフェのトッピングや、クッキーやドーナツ、ケーキなどに混ぜてもおいしく食べられますよ。
きなこを牛乳やヨーグルトに入れて手軽に楽しむこともできます。なお、砂糖を混ぜたきなこに、うま味調味料をひと振り混ぜると、きなこの大豆の香ばしい風味が引き立つとか。ぜひお餅にかけて、お試しを!
きなこの歴史は?
きなこの原型になる大豆は奈良時代初期にはすでに存在しており、大豆を加工して味噌も作られていたそうです。平安時代では上流階級の食べ物として、きなこが貴族に楽しまれていたんだとか。こうして古くから食品として用いられてきたきなこが一般的になってきたのは江戸時代からで、その頃から菓子作りが盛んになり、きなこも庶民の食べ物として広まっていったんですって。
きなこの栄養成分と効能は?
「畑の肉」と呼ばれるほど良質の植物性たんぱく質が豊富に含まれている大豆。その大豆から作られているきなこには、私たちの体にとってうれしい栄養素がたくさん含まれています。
・大豆イソフラボン
大豆イソフラボンには、のぼせやほてりといった更年期障害を軽くしたり、骨粗しょう症の予防などが期待できます。
・大豆サポニン
抗酸化作用があり、免疫を向上して風邪をひきにくくしたり、肥満の予防や血流をよくして冷え性予防にも役立ちます。
・たんぱく質
たんぱく質は健康な生活を維持するために重要な栄養素。筋肉や皮膚などだけではなく、酵素やホルモンといった体の機能を調整する役割もあるんですよ。
・カルシウム
きなこには、骨と歯の構成成分であるカルシウムが豊富に含まれています。ストレスを和らげる効果も期待できますよ。
このほかにも鉄分、食物繊維など、体にうれしい栄養素がたくさん含まれているんですね。
きなことは、栄養たっぷりで素朴な味わいが愛されている大豆の粉のこと!
きなことは、大豆をサラサラに煎ったもので、本来は甘みがついていることはなく、和菓子などでは砂糖が混ぜられています。和洋といろいろな料理法があるうえ、たくさんの栄養素が含まれた万能な食材ですから、ぜひ気軽に食事のお供として取り入れてみてくださいね。
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