ブイヨンとはどんなもの?コンソメとの違いは?ふれんちハンターがわかりやすく解説

皆さんはブイヨンをご存知ですか?スープの一種のようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実はブイヨンとは出汁の一種なんです。また、出汁に近いイメージとしてコンソメがありますが、違いも気になりますよね。

そこでこの記事では、ブイヨンがどのようにできるのか、コンソメとの違いは何か、ふれんちハンターがわかりやすく解説していきます。

そもそもブイヨンとは?

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「ブイヨン(bouillon)」とは、フランス語で「出汁」のことを指します。牛肉や牛骨に、香辛料や香味野菜を加えてじっくり煮込むことで、旨味を抽出してつくられます。和食に昆布やかつお出汁があるように、フランス料理において、ブイヨンは様々な料理を作るのに欠かせないものなんです。

そして、料理の味の要(かなめ)にもなるので、使う食材の選び方、使う割合、炊く火加減、さらには濾し方にもシェフのこだわりと秘訣があります。

ちなみに、ブイヨンはフランス語で、英語では「スープストック」と言われていますよ。

ブイヨンの作り方は?

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ブイヨンに使われる主な食材は、牛肉や牛骨、鶏ガラなどと、玉ねぎやセロリなどの香味野菜、人参や玉ねぎに、ローリエやタイム、胡椒などの香辛料です。

作り方は、まず牛すじ肉や牛骨、鶏ガラを適当な大きさに切ります。野菜は小さく切ると煮崩れて濁ってしまうので、大きめに切りましょう。寸胴鍋にその他の材料と香辛料、水を加えて、油や灰汁をこまめにすくいながら弱火で約3〜4時間煮込みます。何時間も煮込むことで、旨味成分がしっかり引き出されたブイヨンが出来上がりますよ。

コンソメとの違いは?

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「コンソメ(consommé)」とは、フランス語で「完成された」という意味。ブイヨンをベースに味を整えており、そのまま飲んで楽しめる、澄んだ琥珀色の美味しいスープのことです。ブイヨンに脂肪分の少ない肉や魚、野菜などの具材を入れて炊き、卵白を混ぜた挽肉を加えて焼いて、その挽肉に灰汁を吸着させることで、透明感のある仕上がりにします。

旨味がぎゅっと濃縮された濃厚な風味は、とても上品な味わい。まさに「完成されたスープ」と言えますね。

ブイヨンとは、フランス料理に欠かせない「出汁」のこと!

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ブイヨンとは、牛骨などに香味野菜や香辛料を加えて、3〜4時間ほどじっくり煮込んで作られる出汁のこと。旨味成分がしっかり引き出されたブイヨンは、フランス料理には欠かせない逸品。ブイヨンをベースに味を整えたものがコンソメですから、コンソメスープなどでブイヨンの旨味を味わってみてくださいね。

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