ヌーヴェル・キュイジーヌとはどんなもの?ふれんちハンターが分かりやすく解説
現代フレンチの源流になったとも言われている「ヌーヴェル・キュイジーヌ」。最近になってよく耳にするようになりましたが、そもそもヌーヴェル・キュイジーヌとは一体何なのかご存知でしょうか。
ここではヌーヴェル・キュイジーヌの意味やその具体例をふれんちハンターがご紹介していきます。これを読めばフレンチに詳しくなれますよ。
ヌーヴェル・キュイジーヌとは?
フランス語で「ヌーヴェル」は「新しい」、「キュイジーヌ」は「料理」を指す言葉。ヌーヴェル・キュイジーヌは「新しい料理」「革新的な料理」といった意味で使われます。
そういった料理は同様に「モダンフレンチ」「イノベーティブ」「フュージョン」と称されており、伝統的なフランス料理とは異なる、新しいジャンルとして確立されています。
ミシュランやゴ・エ・ミヨといったグルメ情報誌でも「イノベーティブ」というカテゴリーが追加され、今や多くの人が知るジャンルとなりました。
伝統的なフランス料理「オートキュイジーヌ」との違いは?
では正統派フレンチとの違いはどこにあるのか。一般的にクラシカルなフランス料理というと、こってりと濃厚なソースが多用され、全体的に重たい印象があります。
ソースはフランス料理において最も重要なベースとなる存在ですが、近年はお客のニーズに合わせて多種多様なソースが見られます。
ヌーヴェル・キュイジーヌにはこれといった決まった型はありません。食材に余計な手を加えずシンプルさを極めたレストランもあれば、まるで科学実験のように最新の調理技術を駆使したレストランもあったり、お店によってコンセプトも様々。
ただ伝統的なフランス料理「オートキュイジーヌ」と一線を画すような料理が多く、素材の風味がしっかりと感じられるような軽いソースや、独創的な食材の組み合わせが好まれます。
今や料理も多様性の時代?
ヌーヴェル・キュイジーヌ最大の魅力は、伝統に縛られず自由に調理できる点にあるでしょう。そのためレストランによってはフレンチに和や中華、そして郷土料理のエッセンスを加えているところも少なくありません。
あらゆるものからインスピレーションを受け、積極的に料理に取り入れる。それこそがヌーヴェル・キュイジーヌの醍醐味で、お店の個性にもなっているのです。
ヌーヴェル・キュイジーヌ=「新感覚のフレンチ」
あまり馴染みのない「ヌーヴェル・キュイジーヌ」という言葉ですが、簡単に言えば現代の人々に受け入れられやすいようにアレンジされた新しいフレンチのこと。
これまでの古典的なフランス料理にはなかった、食材の風味を生かした軽めの味付けや創作性あふれるフランス料理。是非とも一度味わってみてはいかがでしょうか。
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