ラーメンに使用する豚ガラの部位はどれだけある?一覧にしてご紹介
ラーメンのスープの材料に使用される豚ガラは部位ごとに出るだしの味は違い、それぞれの特徴があります。
ここではラーメンに関する本を多く出版してきたラーメンマニア編集部がラーメンに使用する豚ガラの各部位ごとの主な形状と、その味の特徴を解説していきましょう。ラーメンに詳しくなりたい人におすすめ!
1、ゲンコツ(大腿骨)
ゲンコツとは、大腿骨のことをいい、太く硬いため、そのまま煮込んでもなかなか出汁が出ないので、金槌で叩き割るなど下処理に手間がかかるというのが難点。しかし、コラーゲンを豊富に含んでおり、長く煮込むとゼラチン質に変わって、脂肪を乳化させてスープの味を丸くします。
骨に肉が残っているとだしの味が濁りますが、ゲンコツは肉がはずしやすく、きれいにとれるため、澄んだだしができます。また、頭と並んで特に骨髄が多い部分で、豚骨スープの出汁をとるには最適の部位。
2、頭骨
豚の頭の骨は骨髄が多いため、グルタミン酸を含むタンパク質が豊富で、旨みの濃いよいだしがとれます。流通するのは上あごで、脳みそが入ったままの状態。下あごは廃棄されます。豚骨ラーメンに使用されることでも有名ですね。
3、背骨
豚の背骨は、「背ガラ」と呼ばれることもあり、豚骨ラーメンなどでよく使用されます。旨味のあるよいだしが出ることと、ゲンコツのように金槌で割るなどの手間がかからないため、ラーメン店では人気が高い部位です。韓国料理では、カムジャタンという豚の背骨とじゃが芋の鍋で使用されることでも有名。
4、豚足
豚足は皮膚をみずみずしく保つ、血管を強くするなどの働きを持つコラーゲンや、同様の作用を持つエラスチンなどのタンパク質を多く含みます。長時間煮込むとゼラチン化して柔らかくなり、ラーメンのスープとしては趣きのある味へと変化。
豚ガラはラーメンのスープをおいしくする!
いかがだったでしょうか?おいしいラーメンスープをとるために必要な豚ガラもそれぞれ個性があり、ガラごとの特徴を把握するとよりラーメンが味わい深くなるハズ。
※画像はイメージです
※MOOK「人気ラーメン店を開業するための本」に掲載した内容を再編集しています