なぜ大トロは高いのか?すしマニアが解説

刺身と言えば、マグロは欠かせませんね。なかでも大トロは大人気ですが、実は戦前までは全く人気がなかったのです。考えられないような事実でありますが、なぜそんなに大トロは高価なものになったのでしょうか?

ここではすしに関する本を多く出版してきたすしマニア編集部が大トロが高い理由について解説していきます。すしに詳しくなりたい人におすすめ!

大トロが高い理由はマグロの構造にあり

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大トロが人気が出るようになったのは昭和30年代も半ば頃。以降、人気が高まるにつれ、値段も吊り上がっていきました。まるで、需要と供給の関係の見本ですね。

大トロはマグロの腹とカマの一部分にしかないのです。一部分といっても「マグロならば必ず大トロは取れる。そんなに高くなるはずはない…」と考えるのは間違いです。

そもそもマグロには、脂がのっていない赤身だけのものが多いのです。つまり肝心の大トロどころか、トロも期待できないマグロが多いのも事実。たとえば、東京・築地市場に揚がるマグロ全体のうち、大トロやトロが期待できるマグロはわずか10%に満たないと言われます。さらに、そうしたマグロの体からとれる大トロやトロは、ほんの一部分。だから、高価なのです。

大トロが高いのは希少部位だから

いかがでしょうか?マグロという魚の構造を考えると大トロという部位は貴重というのはよくわかりますね。そういう背景を知ってから大トロを食べるとまた格別ですよ!

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※「食の雑学達人になる本」に掲載した内容を再編集しています