ボルドーワインの特徴は?ワインざんまいがわかりやすく解説
ブルゴーニュと並び世界で最も有名なワイン産地の一つ、ボルドー地方。「ワインの世界はブルゴーニュ派とボルドー派で分かれる」…そんな風に言われるほどこの2つの産地は絶大な人気を誇り、よく比較されています。
この記事ではワインざんまいがボルドーワインの特徴について、ブルゴーニュワインと比較しながら解説していきます。ぜひワイン選びの参考にしてみてくださいね。
世界一のワイン産地ボルドー
「赤ワインと言えばボルドー」と言っても過言ではないほど、上質な赤ワインが生産されることで知られるボルドー地方。「ワインの王様」と呼ばれるブルゴーニュに対抗して「ワインの女王」という呼び名もあるほどで、世界でも有数のワインの産地です。
ボルドーワインを語る上で欠かせないのがシャトーの存在。「シャトー」とはフランス語で「城」を意味する言葉ですが、ここで言われるシャトーとは広い敷地内でブドウの栽培から醸造、瓶詰まで一手に行っている生産者のことを指します。ブルゴーニュワインが畑に等級がつくのに対して、ボルドーはこのシャトーに階級がつくのが特徴です。
特にボルドー地方のメドック地区には独自の格付けが存在し、シャトーごとに1~5級に分類されます。その中でも1級に認定されているものは5つのみで、5大シャトーとして名を馳せています。
ボルドーワインの特徴
単一品種のブドウで造られるブルゴーニュワインに対して、ボルドーのワインは基本的に複数のブドウをブレンドして造られるという特徴があります。これによりボルドーワインらしい重層的でふくよかな風味に仕上がり、生産者は毎年理想の配合を模索しながらワインを造っているのです。
また複数のブドウをブレンドするメリットは、風味だけにとどまりません。仮に悪天候によりメルロー種の収穫量が思わしくなかった場合はカベルネ・ソーヴィニョン種の割合を増やすなど、気候によるリスクを減らすことができますし、安定した生産が可能になるのです。
ボルドーワインの味は?どんな料理に合う?
ボルドーの赤ワインはよくカシスのような風味と評されます。特に熟成が若いものは力強くボリュームがあるとされ、熟成が進むとそれが落ち着いて深い旨味や甘みが出てくるのが特徴です。
しっかりとした風味が魅力のボルドーの赤ワインは、やはり肉料理との相性が抜群です。鶏肉などのあっさりとしたものよりも牛肉やラム、ジビエなどのステーキと合わせるのが向いていて、舌の上に残る肉の脂を流してくれる役割もあります。
ボルドーワインはシャトーで格付けされる!
単一品種で造るブルゴーニュワインと異なり、ボルドーワインは複数のブドウをブレンドして理想の味に近づけていくという特徴があります。生産者によってそれぞれ配合が異なるため、同じ地域であっても全く違った風味のものが生まれるのもユニークです。ぜひ特別な日にボルドーの赤ワインで乾杯してみてはいかがでしょうか。
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