「薄口醤油」とはどんなもの?濃口醤油との違いは?和道一筋がわかりやすく解説!

基礎調味料「さしすせそ」の一つである醤油。和食を作るのに最も重要な調味料と言えるかもしれません。
皆さんも家庭で使う機会は多いと思いますが、薄口醤油と濃口醤油の違いや使い分けについてはご存知でしょうか?

この記事では和道一筋が薄口醤油の特徴や、濃口醤油との違いについて解説していきます。

そもそも「薄口醤油」とは?

画像素材:iStock

一口に醤油と言っても、濃口、薄口、淡口、白、たまりなど、実は様々な種類があります。しかし、「レシピに薄口醤油と書かれていたけど家になかった」「普段は濃口醤油しか使っていない」という方もいるのではないでしょうか。

そもそも薄口醤油とは、文字通り色が薄い醤油のことを言い、もともとは関西料理に用いられていました。汁の色を薄くしたい汁物を作る時や、素材の色を殺したくない時、色の薄さを生かして煮上げたい時などに使われる醤油です。出汁巻き卵や茶椀蒸し、お吸い物なんかにはこの薄口醤油が最適ですよ!

濃口醤油との違いは?

画像提供:iStock

薄口醤油と濃口醤油の一番の違いは色の濃さです。また先述の通り、薄口醤油が関西発祥なのに対し、濃口醤油は関東で多く用いられています。

色と名前だけを見ると、薄口醤油のほうが味が薄いのでは?と思ってしまいがちですが、実は濃口醤油の塩分濃度が約16%なのに対し、薄口醤油は18~19%と、薄口醤油のほうが塩分濃度が高いんです。

ですから、「薄口だから味が薄い」ということではないんですね。

薄口醤油は色の薄い料理に使う

画像提供:iStock

薄口醤油は色が薄い醤油のことで、出汁巻き卵やお吸い物など、色の薄い料理に使うのが適しています。そして見た目とは裏腹に、濃口醤油よりも塩分濃度が高いんです。

皆さんもこの機会にぜひ、薄口醤油と濃口醤油を使い分けた料理を作ってみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。