一度は食べたい!とろとろ食感の温泉豆腐からパリっとした豆腐まで!豆腐を使った郷土料理は?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さん、豆腐を使った料理と言われて、どんな料理を思い浮かべますか?おでんや鍋料理、味噌汁などの家庭料理に欠かせない豆腐ですが、全国には豆腐を使ったさまざまな郷土料理があります。

この記事では、豆腐を使った郷土料理について、和道一筋がわかりやすく解説していきます。

豆腐の歴史は?

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今では一般的に食べられている豆腐ですが、もともとは遣唐使によって伝えられたものだとされています。その後豆腐は、鎌倉時代に精進料理に使われる食材として知られるようになります。江戸の初期には特別な日に食べる食材でしたが、江戸の中期には、東京、大阪などの大都市を中心に、一般的に食べられるようになり、豆腐の使用は各地に広まりました。豆腐を使った郷土料理は、大豆の生産が盛んな佐賀県をはじめ、各地で発達し、地域によってさまざまな調理法があります。

豆腐を使った郷土料理 4選!

温泉湯豆腐

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温泉湯豆腐とは、温泉水を使って作る湯豆腐のことで、佐賀県・嬉野温泉の名物。江戸時代に長崎街道を通過する旅人も食べていたと言われるほど、地元では古くから親しまれてきました。温泉水の成分により、お豆腐が汁に溶け出し白く濁るのが特徴で、ふわふわトロトロのお豆腐が楽しめます。嬉野温泉街では、温泉水が配管されているため、一般家庭でも旅館の朝食でも定番の豆腐料理です。

大豆の生産が日本一の佐賀県には、他にも呉豆腐(ごどうふ)という郷土料理があり、もちもちぷるっとした食感が楽しめます。

栃尾揚げ(とちおあげ)

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新潟名物の厚揚げ。新潟県・栃尾では「油揚げ」の方言「あぶらげ」として親しまれています。一般的な厚揚げに比べ、厚みがあり食べ応えがあるのが特徴。揚げた時に厚みのある生地がふわっとなるよう、低温と高温の2種類の油で揚げられています。

ねぎや大根おろしなどの薬味を加え、醤油をかけて食べるのがおすすめ。また、チーズとの相性も良く、厚揚げを開いてチーズを入れトースターで焼くなど、アレンジができるのも魅力です。

豆腐餻(とうふよう)

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沖縄懐石料理の一つで、泡盛(米由来の焼酎)や麹、紅麹などに沖縄の島豆腐を6カ月ほど漬けて作る発酵食品。中国の「腐乳(ふにゅう)」という、豆腐を塩やもろみに付けて発酵させてできた料理がルーツと言われています。チーズのような食感があり、濃厚な味わいが特徴。アルコール度数が高い豆腐餻ですが、泡盛の風味が感じられ、塩味もあるため、お酒のおつまみとして最適です。

揚げだし豆腐

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揚げだし豆腐とは、豆腐に片栗粉や小麦粉を付けて揚げた料理で、東京が発祥の地と言われています。だし汁や醤油ダレに薬味をかけて食べるのが一般的で、ジューシーな豆腐が出汁とよく合います。外はパリっと、中はなめらかな食感になるよう、調理前に豆腐の水気をよく切るのがポイントです。

豆腐を使った郷土料理はさまざま!

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全国に豆腐を使った郷土料理はさまざまありますが、調理法により食感が異なるのが特徴です。皆さんも、各地に訪れた際は、その土地でしか味わえない豆腐を使った郷土料理をぜひ試してみてくださいね。

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