鹿児島県のご当地グルメ!「がね」とはどんな食べ物?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さん、「がね」というご当地グルメをご存知ですか?「がね」は鹿児島の郷土料理で、サツマイモの風味がたまらないかき揚げなんですよ!

この記事では、「がね」の特徴とその歴史について和道一筋がわかりやすく解説していきます。

そもそも「がね」とは?

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「がね」とは、サツマイモやニンジン、ニラなどの野菜を太めに千切りし、衣をつけて揚げる鹿児島県の郷土料理のこと。揚げた見た目が「カニ」に似ていることから、鹿児島弁で「カニ」を意味する「がね」という呼び名が付いたと言われています。

サツマイモの甘みに加え、砂糖が多く使われるのが特徴。鹿児島や宮城を中心とする九州では年間を通して食べられていて、おかずや子供のおやつ、お酒のおつまみなど、子どもから大人まで幅広い年代に人気があります。

衣のベースには、小麦粉やもち米粉、卵が使われていて、塩や砂糖、薄口醤油を加えて味付けをするのが一般的。甘みを足すのに黒砂糖を使うところや、そば粉を加えるところなど、地域によっても作り方が異なります。また、衣に豆腐や天かすを入れる家庭もあり、サツマイモのほくほくと、衣のサクっとした食感が同時に味わえるのが魅力です。

鹿児島とサツマイモの関係

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鹿児島の特産品には「がね」の他に、「芋焼酎」や「からいもごはん」、サツマイモを家畜肥料とする「黒豚」、「からいもねったぼ」(餅料理)、「みき」(サツマイモと米の牛乳)などがありますが、どれもサツマイモを使用しているのが特徴です。

サツマイモの流入は諸説ありますが、サツマイモを琉球から持ち帰った船乗りが庭で栽培したのが始まりと言われています。サツマイモは痩せた土地でも栽培しやすい点に加え、地中で育つため、台風の影響を受けやすい鹿児島では育てやすい作物として知られています。

また、収穫量が多いというメリットもあり、食料が不足した時代には“孝行芋”として食べられていたなど、人々の暮らしを支えてきました。そんな、サツマイモをたっぷりと使った「がね」は、サツマイモの生産量が日本一の鹿児島ならではの郷土料理なのです。

「がね」とは、鹿児島名物のサツマイモを使ったかき揚げのこと!

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がねとは、サツマイモを使ったかき揚げのことで、鹿児島では県民食として親しまれています。地域によって作り方が異なり、家庭で作る際にはアレンジができるのも魅力です。皆さんも、ぜひお家で作ってみてはいかがでしょうか。

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