「たたみいわし」とはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説
「たたみいわし」という食品をご存知でしょうか。あまり馴染みのない人も多いかと思いますが、シンプルながら栄養面に優れた加工食品で、アレンジ次第でさまざまな楽しみ方ができます。
この記事では和道一筋が「たたみいわし」の特徴や、その美味しい食べ方について解説していきます。
そもそも「たたみいわし」とは?
「たたみいわし」とは、イワシの稚魚であるシラスを天日干しにして板状に加工した食品のこと。和紙をすく要領で、木枠に均等に生シラスを並べ、太陽の下でカリッとなるまで乾燥させます。
主に神奈川や静岡県の沿岸部の特産品とされていて、鎌倉では古くから鶴岡八幡宮への貢ぎ物として、「たたみいわし」が選ばれていました。
名前の由来は諸説ありますが、「板状のシラスが畳のように見えたから」、もしくは「昔は畳の材料であるイグサの上で干していたから」などの理由があると言われています。
「たたみいわし」の食べ方は?
一般的にハガキほどのサイズで売られている「たたみいわし」。カリカリとした食感が特徴で、軽く炙ったものに醤油や塩、マヨネーズをつけて食べるのが最も定番の食べ方です。炙ることでパリパリとした食感になり、シラスの旨味や香ばしさが味わえます。
またお吸い物に入れたり、砕いてふりかけのようにして食べるのもオススメです。「たたみいわし」は製造の段階で特に味付けが施されていないので、食べる際には醤油などで味を調えてあげると美味しくいただくことができます。お茶漬けに加えれば食感や風味にアクセントが生まれて、ワンランク上の一品に仕上がります。
栄養面でも優れていて、カルシウムはもちろんのこと、ビタミンや最近話題のDHAやEPAも多く含まれています。
「たたみいわし」とはシラスを干して板状に加工したもの!
あまり食べたことがない人も多いかと思いますが、おやつ感覚で簡単に栄養が摂れるので、ぜひ一度その味を楽しんでみてくださいね。
※画像はイメージです。
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和の道一筋の人間が和食に関する素朴な疑問を解説。全国津々浦々、日本料理の名店も紹介していきます。
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