奈良漬けとはどんなもの?粕漬けとの違いは?和道一筋がわかりやすく解説
奈良県の伝統的な漬物として親しまれている奈良漬け。粕漬けの一種ですが、一般的な粕漬けとの違いは一体どこにあるのでしょうか。
この記事では和道一筋が奈良漬けの特徴や、粕漬けとの違いについて解説していきます。
そもそも奈良漬けとは?
奈良漬けとは奈良で生まれた粕漬けの一種。白瓜やキュウリ、大根などを塩漬けにしたのち、酒粕に漬けたもので、クセのある味わいとして知られています。
奈良漬けの歴史は非常に古く、奈良時代には既に高級品として上流階級の人々に食されていたという記録が残っています。当時から奈良は酒の製造が盛んな場所。今のように澄んだお酒ではなかったものの、「どぶろく」という白く濁ったお酒が造られていました。その際、下に沈殿してできる澱(おり)に野菜を漬け込んだのが、奈良漬けの始まりと言われています。
奈良漬けと粕漬けの違いは?
先ほどもご紹介した通り、奈良漬けも粕漬けの一種ですが、通常の粕漬けとの違いはどこにあるのかご存知でしょうか。粕漬けの場合、一度酒粕に漬けたら一定期間そのまま漬け続けるものですが、奈良漬けは何度も新しい酒粕に交換するという工程を挟みます。また長期間漬けるものが多く、その期間が長くなればなるほど黒い奈良漬けに仕上がります。
また粕漬けは野菜以外にも肉や魚など幅広く漬けるのに対して、伝統的な奈良漬けは白瓜などの野菜がメインとして使われます。
奈良漬けで酔っぱらう!?
漬物を食べて酔っぱらうなんてあり得るのか、と驚かれる方も多いかもしれませんが、奈良漬けはアルコール度数が5%もある立派なアルコール含有食品。ちょっと食べたくらいでは酔っぱらうこともありませんが、お酒が弱い方は要注意!奈良漬けで酔ったという声も少なからずあるので、食べる際はほどほどにしておいた方がいいでしょう。
またここで気になるのが奈良漬けを食べた後の運転について。アルコール健康医学協会によると、飲酒運転として摘発されるレベルのアルコール成分を奈良漬けから摂取しようと思った場合、一度に60切れ(400g相当)を食べる必要があるとのこと。そのため、お酒が弱い人でなければ基本的に奈良漬けを食べた後でも問題なく運転ができると言われています。
奈良漬けとは複数回漬け換えを行った粕漬けのこと!
奈良漬けとは奈良県で伝統的に作られている漬物のこと。酒粕のクセのある香りがするので好き嫌いは分かれますが、ぜひ一度トライしてみてくださいね。
※画像はイメージです。
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