「みぞれ煮」とはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さんは「みぞれ煮」という料理をご存知でしょうか?その名前には、日本料理ならではの季節感が隠されています。

この記事では和道一筋がみぞれ煮の特徴や、おろし煮との違いについて解説していきます。

そもそも「みぞれ煮」とは?

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みぞれ煮とは、大根おろしを加えてあっさりとした味わいで煮る煮物の一種。大根おろしが食材のクセを消すため、クセのある魚がよく合います。中でもサバのみぞれ煮が代表的です。

また大根おろしには、脂の強い食材の消化を助けるという役割もあるんですよ。

「おろし煮」との違いは?

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同じ大根おろしを使った煮物に「おろし煮」がありますが、これはみぞれ煮と何が違うのでしょうか?

この2つ、実は同じ料理なんです。なんと、同じ料理を季節によって呼び変えているのです。
そもそも日本料理における「みぞれ」とは、氷をかいたものや、大根やカブをすりおろしたもののことを言います。その名の通り、解けたように降る雪の「みぞれ」に似ていることが由来です。

ですから大根おろしで煮た料理のことを、冬の間は「みぞれ煮」、そして夏の間は「おろし煮」と言うのですね。正式には、11月23日の新嘗祭(にいなめさい)から春の彼岸までの間、みぞれ煮という名前が使われます。

みぞれ煮とは大根おろしを使った煮物のこと!

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みぞれ煮とは、大根おろしを加えて煮た煮物料理のこと。サバなどのクセのある魚を使うことが多いですよ。また、冬はみぞれ煮、夏はおろし煮と、同じ料理でも季節によって名前が変わるんですね。

皆さんも機会があれば、ぜひみぞれ煮を味わってみてくださいね。

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※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。