飛龍頭(ひりゅうず)とはどんなもの?がんもどきとの違いは?和道一筋がわかりやすく解説
「飛龍頭」という食べ物をご存知でしょうか。関西人にとっては馴染みのある名前だと思いますが、関東の人々の中には、どんな料理なのか全く想像がつかない人もいるかもしれませんね。
この記事では和道一筋が飛龍頭の特徴や、名前の由来、がんもどきとの違いについて解説していきます。
そもそも飛龍頭(ひりゅうず)とは?
飛龍頭は、簡単に言えば「がんもどき」の関西での呼び方です。がんもどきとは潰した豆腐にニンジンやゴボウなどの千切り、つなぎとして山芋を加えて揚げたもの。丸い形のものが多く、おでんや煮物などによく使われます。
読み方は地域によって異なり、「ひりゅうず」と呼ぶ場合もあれば「ひりょうず」「ひろうす」と呼ばれることもあります。
名前の由来は?
ではなぜ関東と関西でこれほどまでに名称が異なるのでしょうか。由来については諸説ありますが、そもそも「飛龍頭」と「がんもどき」は別々の食べ物から派生した名前なのではないかと言われています。
元々「がんもどき」とは、雁(がん)という鳥肉に似せて作られた精進料理のこと。こんにゃくを丸めたものを雁のすり身に見立てて、「雁もどき」として食べたのが始まりとされています。それが現在はこんにゃくから豆腐に置き換わり、私たちがよく知る「がんもどき」になりました。
一方、飛龍頭の元になったと言われているのは、ポルトガルから伝わったとされる「Filhós(フィリョース)」という食べ物。小麦粉と卵を混ぜ合わせて油で揚げた揚げパンの一種で、日本には戦国時代に伝わったとされています。江戸時代までは飛龍頭は揚げ菓子のことを指していましたが、見た目が「がんもどき」に似ていたことから、がんもどきを「飛龍頭」と呼ぶようになったのでは、という説が有力です。
飛龍頭とは「がんもどき」のこと!
飛龍頭とは「がんもどき」の関西での呼び名。元々は全く違う食べ物でしたが、現在の「飛龍頭」と「がんもどき」に違いはなく、潰した豆腐に野菜を加えて油で揚げたもののことを指します。
※画像はイメージです。
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