元祖なのに中身についてはあまり知られてない?「チロルチョコ コーヒーヌガー」をチロルチョコマニアが徹底解説
1979年登場した記念すべき1つ山チロルチョコ1号である「コーヒーヌガー」。懐かしさを感じる人も多いかと思いますが、その一方、「どんな味」なのか説明するのが難しいのもこの商品の特徴。改めて紐解いていきましょう。
今回は、さまざまなチロルチョコを食べ続けてきたチロルチョコマニアが、「チロルチョコ コーヒーヌガー」を徹底解説していきます。
そもそもコーヒーヌガーとは?中身について知っている?
1979年に誕生した「コーヒーヌガー」は現在の1つ山タイプのチロルチョコの元祖ではあるのですが、実はチロルチョコの生みの親である松尾喜宣氏によって1962年に販売された「ミルクヌガー」がプロトタイプ的存在です。
しかし、オイルショックでコストが上がり、30円まで値上がりしたために、この三ツ山チョコを一つにすることでコストダウンして販売したのが、現在のチロルチョコ「コーヒーヌガー」となったのです。
そもそも「ヌガー」とは、砂糖と水飴を煮詰めてナッツなどを入れて固めたキャンディの一種のこと。中東が発祥で、ハルヴァという食べ物がルーツになっているんです。「ミルクヌガー」は加糖練乳などが練り込まれていて、日本の子ども向けに改良されたものでした。このミルク味を応用してコーヒー味のヌガーにしたのが「コーヒーヌガー」。
カロリーと味わいはどんな感じ?
改めて「コーヒーヌガー」のヌガー部分を見てみましょう。コーヒーというと、ビターで苦い印象ではありますが、そこは子ども向けに開発されたチョコだけあって、ほのかな苦味を感じる程度。
ミルクチョコレートで包み込んでいるので、チョコレートが口の中でとろけ、ヌガーの歯ごたえが残りつつ、コーヒーのほのかな苦味が広がるという何重にも重なった味わいが楽しめるというもの。
とはいえ、カロリーは25mmの小型サイズで一粒30kcal、30mmの大型サイズで47kcal。定番の「ミルク」は25mmの小型サイズで38kcal、30mmの大型サイズで60kcal。「バラエティパック」の平均は25mmの小型で35kcalなので、他のチロルチョコでいうと、カロリーは人気の「ビス」の28kcalよりは高いものの、かなりヘルシーなほう。
むしろ、原点としての味わいとして、甘さがあるのにコクがあり、他のチロルチョコに比べてカロリーが低めというのは、かなりの魅力ですよね。
実は日本酒にも合う?
子供の時は、敬遠していた人でも大人になるとその深い味わいに納得が行くはず。むしろ、大人なら日本酒と一緒に味わうのもおすすめ。公式で日本酒メーカーとタッグを組み、「コーヒーヌガーと合うお酒」を開発したことがあるほど。
「コーヒーヌガー」そのものが少しビターな味わいなので、辛口よりも純米吟醸など、甘めの日本酒のほうがチョコレートのコクとよく合いますよ。
大人になって改めて知れば知るほど美味しさがアップ
やはり、コーヒー味ということで、子どもの時に苦手意識を持ったという人もいるかもしれませんが、そんな人であっても大人になって改めて食べたら、その味わいの深さに惚れるというのが「コーヒーヌガー」のスゴイところ。原点だけあって甘さとコクの最上級が味わえるという点で、再度味わってほしい一品でもあります。