1970年代の福岡のセンス溢れる喫茶メニューを見てみよう!「喫茶&スナック第13集」

1970年代、喫茶店は客を呼ぶためにコーヒーだけでなく、さまざまなメニューを開発して提供していました。特に福岡は博多っ子気質のハイセンスなメニューがたくさん!

もちろん、今でも現役の定番メニューはたくさんあるのですが、現代には考えられないどこかレトロでユニークなメニューもたくさんあったのです!ここでは昭和54年(1979年)に旭屋出版から刊行された「喫茶&スナック第13集」を見ながら、過去の喫茶店の世界を巡ってみましょう。

1970年代、「博多にはゾクッとするような素晴らしいメニュー」があった?

当時の特集は福岡特集

フードマニアを運営する旭屋出版は50年以上の歴史を誇る老舗出版社。飲食業界向けの雑誌を多く作っており、1970年代には喫茶店やスナックの専門誌「喫茶&スナック」を制作していました。今回は昭和54年(1979年)に発売された第13集を見てましょう。

記事によると、当時の博多の喫茶店には、東京や大阪の喫茶店経営者から「ゾクッとするメニューがある」と話すほどにユニークなメニューがあったそう。何事にも積極的で派手好き、開放的な博多っ子気質が喫茶店のメニューにも出ていたと分析しています。ハイセンスで洗練されたメニューを見てみましょう。

発想豊かなライスメニュー

種類も豊富で15種類も。博多だけに明太雑炊なんてのもあってご当地感たっぷり。

まずはお米を使ったメニュー。定番のカレーやピラフ以外にはどんなものがあったでしょうか?

誰もが子供のころキャンプで使用したことがあるであろう「飯盒炊飯」。こちらはその飯盒炊飯の容器を使用した雑炊メニュー。気軽に食べられてお腹もふくれるメニューとして女性に人気があったそう。なんと1日200食も出たとか!喫茶店で飯盒炊飯気分が味わえるのは新鮮ですね。

くりぬいたパイナップルの実は別メニューで使用しているのでご安心を!

「パイナップルライス」は見た目で驚かすのが目的だったそうで、中身はドライカレー。パイナップルを器にすることで、甘さがご飯に移り、辛いのが苦手な子供でも食べられるようになっていたとのこと。今ではパイナップルを器に使った料理はたくさんありますが、福岡では70年代からあったことに驚きですね。

納豆も一緒に炊き込んでいるので匂いはどれくらい激しいものか気になるところ……

家庭の味に飢えている人向けに開発されたのか、カツオ節と醤油で出汁をとった和風ピラフは好評だったそう。さらに、こちらは納豆を使った「納豆ピラフ」。炊き込むだけあって香りが気になるところですが、味は抜群だったのでしょう。

創作&ボリューム!ハイセンスなイタリアン

見た目はまるでつけ麺のようで、スパゲッティとは思えないビジュアル

暑い夏にはざるそばが食べたくなるものですが、スパゲッティだって「ざるスタイル」で食べてもおいしい!こちらの「和風スパゲッティ・つけ麺」はおろし大根やなめ茸を入れたつけ汁でいただく本格的な和風スパゲッティ。おうちでも思わず試したくなる創作メニューですね。

見た目はかなりそのまんまですが、どちらかというとピラフが「トッピング」なのです

お腹が減っている時はあれこれ食べたくなりますね!時にはピザとピラフ、同時に食べたいなんてことも……。この「ピラフピザ」はその欲望を叶えたボリューミーな一品。チキンピラフをピザにのせてミックスチーズで焼くという炭水化物祭りのようなメニューです。

カツ丼をドリアにしたというよりも、ドリアをカツ丼風にしたというのが正しいでしょうか?

日本人はカツカレーやカツ丼など、カツを使ったメニューが好きですが、ドリアに入れてみたら意外と馴染んだというのが「カツ丼風ドリア」。カツをのせたバターライスを入れてベシャメルソースをかけて焼くというガッツリ食べたい人におすすめのメニュー。なんと一日 20皿も出るほどの人気者だったとのこと。

お腹を空かした時に食べたい!パン&クレープ

ちなみに、これはコーヒーの単品注文からコーヒー+食事に結びつけるように考案されたもの

カレーライスとスパゲッティという喫茶店の人気メニューを同時に楽しみたい!という人におすすめのメニューだったのがこちらの「トロピカルトースト」。左側がカレーをかけたトースト、真ん中にパイナップル、右側がミートソースをのせたトーストと恐ろしいくらいにサービス満載の一品。

見た目は棒餃子に見えますが、おしゃれクレープの一種です

カレーラーメン、カレーパンがあるのなら、クレープだった相性抜群!親しみやすいカレーを使い、クレープのバリエーションとして出していたのが「カレークレープ」。ちなみに、玉ねぎとひき肉を包んだクレープなので、おやつというよりも食事として楽しめる一品です。

歯ごたえと食べごたえを重視したメニュー

この時期のクレープはさまざまな可能性を感じられていたようで、巻いたり焼いたりとさまざまなバリエーションが作られていたそう。この「ビーンズグレープ」はストレートに豆だけで楽しむという変わり種メニュー。女性に人気なクレープメニューなのにどこか男らしさを感じる一品ですね。

奇想天外!「盛り」が秀逸なスイーツ

女性客に“結構”人気があったそう

健康ブームが続く現在において、特にスイーツにもヘルシーさが求められていますが、当時のスイーツはカロリーを気にすることなく、攻めたものばかり!特にこの「苺ゼリー」はゼリーというのに、もはやゼリーが脇役のような盛り合わせ。生イチゴ、生クリーム、ベリーソース、チョコスプレー、ポッキーがトッピングされており、ゼリーというよりパフェのよう。

シロップにアルコールが少量入っていたとのことで、大人向けのドリンクだったよう

今でもかき氷の「ブルーハワイ」味は存在していますが、こちらはソフトドリンクとしてアレンジしたもの。パイナップルとアイスクリームを加え、南国の雰囲気がさらにアップ!

70年代の福岡の喫茶店メニューは今見るとすごく面白い!

喫茶店が全盛期の時代ならではの個性あふれるメニューがたくさんありましたね!紹介したのはあくまでもユニークなもので、基本的には現在でも食べられるメニューもたくさん。斬新なアイデアの商品も多いので、おうちで自分で作って食べてみるというのも面白いですね!

※こちらで紹介している料理の写真、料金、セット内容は掲載当時のものです。現在では取り扱っていませんのでご了承ください。