「疲れた油」のサインは?油の替え時はいつ?フードマニア編集部がわかりやすく解説!
突然ですが、みなさんは油の替え時をご存知でしょうか?料理の必需品である「油」は使う頻度も多く、普段何気なく使っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、油の保存方法や替え時についてフードマニア編集部がわかりやすく解説していきます。
油の保存方法は?
サラダ油の一般的な賞味期限は、プラスチック容器に入った未開封のもので、製造年月日から約1年。容器によっても賞味期限が変わるのが特徴で、ガラス容器に入ったものは1.5年が目安です。ただし、ごま油は天然の抗酸化成分である「セサモール」を含んでいるので、プラスチック容器のものは半年。ガラス容器のもので9カ月程が美味しく保存できる期限です。開封したら、1~2カ月で使い切るようにしましょう。
油を長持ちさせるためには、適切な場所に保存するのが大切です。油は光や熱を嫌う性質があり、直射日光や蛍光灯などの光を避け、暗くて涼しいところに置くのが油を美味しく保つコツ。また空気と触れないようにしっかりと蓋をして保存するのも重要なポイントです。
油は温度が低くなると、凍結して白く濁り、全体が固まる性質があります。特にオリーブオイルやピーナッツオイルは凍りやすい傾向にあり、10度くらいから白濁してしまうことも。そんな時は、ぬるま湯につけて温めれば元の状態に戻り、品質に問題なく使用することができます。
油の替え時はいつ?
油は空気に触れると酸化し、健康に被害をもたらす恐れのある「過酸化脂質」という物質が作られるため、古くなった油には注意が必要です。しかし、普段何気なく使っている油は、古くなったかどうかを見た目で判断するのは難しいですよね。そこで、「疲れた油」のサインを知っておくと便利です!「梅干しを焦げるまで揚げる」、「水分の多い野菜を入れる」など、油を若返らせる言い伝えがありますが、一度古くなった油は元に戻らないため、料理中のサインを見逃さないようにしましょう。
まず、加熱時に枯草や塗料のような油臭い不快な臭いがしたら替え時のサイン。また、「疲れた油」は色が濃くなるのも特徴で、温度が下がった時に粘りが出てきたら油が古くなった証拠です。
そして、古くなった油は揚げ物をする時にも見分けることができます。天ぷらを揚げるのに適した180℃で煙が出ていたら、油の替え時です。一般的に、新鮮な油は230~240℃まで煙は出ないので、煙が出るようであれば注意しましょう。また、古い油は揚げた時に泡が消えにくくなるのも特徴。卵を使った揚げ物など、消えにくい「カニ泡」ができる料理もありますが、泡が消えにくくなってきたら油の賞味期限を確認してみましょう。
古い油の見分け方を知っておこう!
酸化した古い油は、調理中の「疲れた油」のサインで見分けることができます。古くなった油は健康被害の恐れもあるため、油の保管方法や替え時など適切な使用方法を知っておくことが大切です。皆さんも、ぜひ調理中に油の状態を確認してみてくださいね。
※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.31 有名店・一流シェフのソース ドレッシング」に掲載した内容を再編集しています。
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