テスタローリとはどんなパスタ？ボ～ノ・イタリア～ノがわかりやすく解説

まるでクレープのような製法で作る「テスタローリ」というパスタをご存知でしょうか。通常パスタは茹でて作る場合がほとんどですが、テスタローリの特徴は薄く延ばして焼いてから茹でること。

この記事ではボ～ノ・イタリア～ノがイタリアのユニークなパスタ、テスタローリの特徴やその魅力について解説していきます。

そもそもテスタローリとは？

イタリア最古のパスタと言われる「テスタローリ」はトスカーナ州の北部、ルニジャーナ地方が発祥。古代ローマ時代からの歴史を持ち、クレープのような製法が特徴です。通常のパスタとは異なり水分が多くサラサラとした生地は、オリーブオイルをひいたフライパンに薄く延ばし焼いていきます。焼き色がついたら、ひし形にカットして茹で、あとは上からソースをかけて完成。

ふわふわモチモチした食感と小麦の素朴な香りがクセになるパスタで、私たちが普段食べている麺タイプのパスタとは全く違った魅力があります。

どんなソースと合う？

小麦の風味を味わうパスタなのでソースは極力シンプルなものを合わせるのがオススメ。本場ではジェノベーゼでいただくのが定番です。ジェノベーゼというとリグーリア州で有名なパスタソースですが、テスタローリの本場ルニジャーナ地方があるのはトスカーナ地方の辺境、リグーリア州に面した場所です。そのためトスカーナにありながらリグーリアの食文化も根付いているのです。

またジェノベーゼのほかにもトマト系のソースやバター、ナッツなどと合わせるのも良いでしょう。

テスタローリとはクレープのようにして作るパスタのこと！

テスタローリとはトスカーナ州で生まれた、イタリア最古とされるパスタのこと。本場イタリアでもめったに食べられないレアなパスタですが、作り方はそこまで難しくないので、ぜひご自宅でもトライしてみてくださいね。

※「新版生パスタの技術」に掲載した内容を再編集しています。