イタリアの代表的なパンは?ボ~ノ・イタリア~ノがわかりやすく解説!
ピザやパスタのイメージが強いイタリアですが、パンはパスタよりもずっと前から食べられてきた、イタリア人にとって無くてはならないもの。なんと、その消費量はパスタの2倍と言われるほど、食卓に欠かせない存在です。
この記事ではボ~ノ・イタリア~ノが、イタリアの代表的なパンやその特徴ついて解説していきます。
イタリアのパンの特徴は?
古代エジプトで生まれた発酵パンは、ギリシア帝国で良質なパンが作られるようになったのちに、ローマ帝国に伝えられたと言われています。ローマ帝国ではパン職人になる職業訓練所が作られたり、公共の国営オーブンが設置されたりするなど、パン製法の発展に大きな影響を与えました。また、この時代には、パンはさまざまな儀式の象徴としても使われ、今の結婚指輪のような役割をしていたとも言われています。
イタリアのパンの特徴は、食事用のシンプルで硬めのものから、ドライフルーツが入った菓子パンまで多様なところ。南北に長い地形から、地方でそれぞれのパン文化が発達しました。
イタリアの代表的なパン4選!
パネトーネ
イタリア北部で昔から作られてきた菓子パン。レーズンやプラムなどのドライフルーツをラム酒に漬け、生地に練り込んで焼き上げます。もともとクリスマスの伝統菓子として食べられていましたが、最近では日常的に食べられることも。食感はやわらかく、ほんのりとしたラム酒の香りが楽しめます。
ロゼッタ
イタリア人の毎日の食卓に欠かせないパンの一つ。バラ(Rosa)の形をしていることから、ロゼッタと言われていますが、ミラノの一般的なパンであるミッカからとり、「ミケッタ」と呼ばれることも。外は硬めで、中が空洞になっているのが特徴です。空洞部分にサラミなどを入れて食べるのがおすすめ。
グリッシーニ
イタリアでは単数形の「グリッシーノ」という名前で呼ばれ、細長く、中までカリっとした食感が特徴。胃腸が弱かったサヴォイア家の王子のために、消化の良いパンを作ったのがはじまりという説があります。イタリアではパスタを食べるときに一緒に添えたり、生ハムを巻き付け、酒のおつまみとして食べることが多いです。
フォカッチャ
ジェノヴァ地方発祥のパン。オーブンが無かった時代に、「炉端」(focalare)で焼いて作られたのが名前の由来とされていて、ピザの原型になったとも言われています。ミルクやバターがたっぷりと使われていて、外側はパリっと、中はもちもちとした食感が魅力です。オリーブオイルを垂らして食べるのが一般的で、スナックとして、またスープやサラダとともに楽しむことが多いです。
イタリアのパンは地域によってさまざま!
イタリア人にとって食卓に欠かせないパンは、歴史が深く、地域によってさまざま。その土地の風土や食文化に合ったパンが食べられています。イタリアに訪れた際は、イタリア料理とともに楽しんでみてくださいね。
※画像はイメージです。
※「おいしいパンの本 -THE BOOK OF BREAD-」に掲載した内容を再編集しています。
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