盛岡冷麺に負けない!東京の“ご当地冷麺”を目指す『冷麺ダイニングつるしこ 自由が丘店』

冷麺といえば、焼肉店か盛岡のもの…というのが日本人の認識ではないでしょうか?とはいえ、別府の冷麺は名物ですし、盛岡の冷麺だって店によって違いはさまざま。でも、冷麺は冷麺。バリエーションは少ないとされているのが現状です。

そんな中『冷麺ダイニングつるしこ』さんは冷麺の可能性を広げる「東京冷麺」というジャンルを確立。今回は冷やし麺マニアの冷やし麺’s ナンノが東京冷麺について解説を入れながら紹介していきます!

冷麺といえば盛岡!…だが、本当に冷麺は盛岡スタイルだけでいいのか!?

つるしこの名物・盛岡冷麺。ほぐし牛肉がスープと合わさって絶品!

昨今、東京でも気軽に食べられるようになった盛岡冷麺。馬鈴薯デンプンで作るモチモチ麺に、キムチや野菜などをのせて冷した牛骨スープをからめて食べるのが一般的なスタイルです。コクがあってさっぱり風味の盛岡冷麺は韓国式とは違って辛味もなく、大人気のご当地麺となりました。

しかし、冷麺というジャンルではなく、盛岡冷麺というジャンルとして人気が高いというのがお店の悩み。今回ご紹介する『冷麺ダイニングつるしこ』さんもいろいろと苦労されているそう。そこで2017年に盛岡冷麺をベースに、自由な発想とアレンジで作り上げたのが「東京冷麺」。

東京冷麺で見る冷麺の可能性!

トマトバジル冷麺。ビジュアルは冷麺というよりもパスタ。

もともとは東京冷麺という名前ではなく、10年以上前から「マクロビ冷麺」として開発を進めていたそう。東京冷麺は盛岡冷麺をベースにしているものの、ねぎ、玉ねぎ、人参、にんにく、セロリ、昆布、椎茸などを煮詰めてダシをとっています、岩手産の大豆を使った豆乳スープがベースになっているのでコクたっぷりでヘルシー。

女性がターゲットであるので、盛り付けもとってもかわいい!こちらの「トマトバジル冷麺」は東京冷麺で人気No.1というのも納得。生トマト、ドライトマト、セミドライトマトに唐辛子とバジルを混ぜた、トマトの肉味噌的な存在が味のアクセント。

アボカド冷麺。真ん中のチーズ風豆腐クリームを徐々に溶かしていく。

さらに「アボカド冷麺」はお店のおすすめ。アボガドとチーズ風豆腐クリームを徐々に混ぜて、濃厚な旨味あふれるスープに味変させていくという今までにないスタイルの冷麺なんです。アボカドが豆腐クリームの濃厚な旨味にマッチして、東京冷麺の可能性を感じられる一杯に!

「冷麺」というジャンルを広げるのが東京冷麺

東京冷麺はもともとオリンピックに合わせてブランド化を狙っていて、国際化も視野に入れていたものでした。2018年に外国人旅行者を中心に人気が出て、当時はカレー風味の温かい麺などが売れていたそう。ビーガンであっても食べごたえのあるものにしているのです。

お店としては「うどんやそば、ラーメンのように新しい麺のカテゴリーとして認知される」のが目標とのこと。冷麺はヘルシーでなんでも合う麺であるということで、これからもさまざまな冷麺が登場する予定です。ぜひ国際都市・東京ならではのアレンジ冷麺を味わってみてくださいね!

冷麺ダイニングつるしこ 自由が丘店

住所 東京都目黒区自由が丘1-23-4 樋口ビル1F
営業時間 火~金11:30~15:30(L.O.) 17:30~20:30(L.O.) 、土・日・祝11:30~20:30(L.O.)
定休日 月曜日
  ※記載のデータは取材時のものです。