すり流しとはどんなもの?ポタージュとの違いは?和道一筋がわかりやすく解説!

懐石料理の定番メニューである「すり流し」。「和風ポタージュ」と呼ばれることもある料理ですが、一体何でできているのか、どんな料理なのかご存知でしょうか。

この記事では和道一筋がすり流しの特徴や、ポタージュとの違いについて解説していきます。

そもそもすり流しとは?

すり流しとは懐石料理でよく見られる椀物料理の一つ。野菜や魚貝類、銀杏、豆腐などをすり潰した後、裏漉しして出汁で溶いた料理のことを言います。葛(くず)を入れたすり流しは、とろりとした口あたりが特徴的で、冬には体の内側から温まることができますし、夏には冷やして清涼感を得ることも。

すり流しには「すまし汁」と「味噌仕立て」の2種類がありますが、牛乳や生クリームを加えればポタージュのように味わうことも。すり潰し方や食材の組み合わせによっても違った印象になるので、料理人の個性が出る一品でもあります。

ポタージュとの違いは?

画像素材:写真AC

ポタージュとよく似ていますが、ポタージュが野菜で作られる料理であるのに対して、すり流しは野菜に限らず、肉や魚などさまざまな食材で作られる料理です。
また、ポタージュはバターや牛乳などの乳製品を入れることでコクを出していますが、すり流しは一般的にさっぱりと食べられる傾向にあります。

もちろん、和食のすり流しでは出汁を、洋食のポタージュではコンソメやブイヨンを使って伸ばしているので、風味も全く異なります。

すり流しとは食材をすり潰して出汁で伸ばした椀物料理のこと

画像素材:写真AC

すり流しとは懐石料理でよく見られる、食材をすり潰して出汁で伸ばした料理のこと。四季を重んじる和食では、季節に応じて食材を使い分けているお店も少なくありません。料理人の個性が出る料理でもあるので、ぜひいろんなお店に訪れて食べ比べてみてくださいね。

※画像はイメージです。