ブッフ・ブルギニョンとはどんなもの?ふれんちハンターが分かりやすく解説

フレンチレストランへ行くと困るのが、材料や料理名がフランス語で表記されている場合。どんな料理か分からずスマホを取り出して検索…なんて、あるあるですよね。

この記事では、知っていそうで知らない「ブッフ・ブルギニョン」という料理についてふれんちハンターが解説。フランス料理に詳しくなりたい人におすすめです。

ブッフ・ブルギニョンとは?

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ブッフ・ブルギニョン(ビーフ・ブルギニョン)とはフランス語で「牛肉のブルゴーニュ風」という意味を持つ料理。ワインでよく知られる、フランス東部のブルゴーニュ地方の郷土料理で、ビーフシチューの一種です。

よくフレンチレストランのメインディッシュとして登場する「牛頬肉の赤ワイン煮込み」はこれのことを指します。

ブッフ・ブルギニョンの歴史

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クラシックなフレンチでよく見かける料理なので、なんだか長い歴史がありそうに思えるブッフ・ブルギニョンですが、実は文献に登場するのは19世紀になってから。

貧しいブドウ農家が筋張って固い牛肉を安い赤ワインで煮込んだのが始まりで、元々は家庭料理の一つでした。それが今では改良が進み洗練され、高級店でも見られるフランスを代表する肉料理になったのです。

なぜ赤ワインで煮込むのか

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パイナップルやヨーグルト、玉ねぎが肉を柔らかくすることはよく知られていますが、実はワインにも同じような働きを持つ成分が多く含まれています。

そもそも加熱すると肉が固くなってしまうのは、肉汁が外に漏れて身が締まってしまうから。ワインにはその肉汁を外に逃がさないようにする働きがあるので、ブッフ・ブルギニョンは非常に理にかなった料理と言えます。

ではなぜ白ワインではなく赤ワインなのか。成分的には白ワインでも問題ないのですが、より肉料理との相性がいい赤ワインで煮込むのがスタンダードなのです。

ブッフ・ブルギニョンで固いお肉が大変身!自宅でも高級フレンチの味を

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「ブッフ・ブルギニョン」と聞くとなんだか難しそうに感じますが、材料さえ揃えれば後は煮込むだけなので、自宅でも簡単に作ることができます。

「買ったはいいものの好みじゃなかった」「せっかく栓を開けたのに飲みきれない」などの理由で余りがちなワイン。せっかくならこうして料理に活用すれば美味しくいただくことができますよ。

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