クラフトビールとはどんなもの?地ビールと何が違うの?フードマニア編集部がわかりやすく解説!

近年、世界的に人気を集めている「クラフトビール」。最近では当たり前のように聞くようになった言葉ですが、そもそもクラフトビールってどんなものなのか、地ビールとの違いをご存知でしょうか。

この記事ではフードマニア編集部が、クラフトビールの特徴や地ビールとの違いについて解説していきます。

そもそもクラフトビールとは?

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クラフトビールとは、小規模の醸造所が造る、多様性に富んだビールのこと。「クラフト」とは英語で「技」「職人」を意味する言葉で、2000年代にアメリカでクラフトビールが流行ったことをきっかけに、日本でも注目されるようになりました。

地ビールとの違いは?

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地ビールもクラフトビールと同様に、小規模な醸造所が造るビールです。実はこの2つに明確な違いはなく、「クラフトビール」という言葉が浸透するまで、日本では「小規模醸造所のビール=地ビール」と統一されていました。では、なぜ「クラフトビール」と「地ビール」は呼び分けられるようになったのでしょうか。これには地ビールが生まれた背景が関係しています。

実は1994年に法律が改定されるまで、ビールは大手企業にしか製造が認められておらず、最低2000キロリットルは造らなければならないというルールがありました。その後、規制が緩和され最低製造量が60キロリットルになると、全国で小規模な醸造所が生まれ、空前の地ビールブームが起こります。

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しかし、そうして売り出された地ビールの中には、醸造のスキルや知識がないままに造られた低品質のものが多くあり、「地ビール=高いわりに美味しくない」というイメージが長く定着する原因になりました。

その後、アメリカのクラフトビールブームを受け、日本でも職人の技が光る本格的な地ビールが生まれるように。そこで、従来の低品質な地ビールと区別するために、「クラフトビール」と名前を変え、現在に至るのです。

クラフトビールとは小規模な醸造所が造るビールのこと!

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実はクラフトビールと地ビールに大きな違いはありません。ただし、地ビールはその地域らしさを出した「お土産色」の強いものが多いのに対し、クラフトビールは「職人がこだわって造るビール」として区別されています。ぜひいろんなクラフトビールを飲み比べて、その味を楽しんでみてくださいね。

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