北陸・中部・近畿の特徴的なおでんの具材は?和道一筋がわかりやすく解説!
寒い季節には温まるおでんが一番。好みに合わせて、さまざまな具材を入れられるのが魅力ですね。家庭でもよく食ベられるおでんですが、関西風や関東風など、地域によってだしや具材が違うのが面白いところ。
この記事では和道一筋が北陸・中部・近畿の特徴的なおでんの具材を解説していきます。
— 目次 —
北陸・中部・近畿のおでんの特徴は?
一般的に京都や北陸では、昆布などをベースに薄口醤油や塩で味付けした、薄味のだしが使われます。また、静岡や愛知、大阪では牛すじ肉などのコクのあるだしが特徴。例えば、愛知では名古屋を中心に味噌煮込みおでんが有名で、牛すじ肉でとっただしに豆味噌を溶かし、具材を煮込んで作られます。その一方で、家庭では普通のだし汁で煮込むおでんも主流で、味噌だれをつけて食べる田楽風のものもあります。
人気の具材は各地でさまざま。大阪では、牛すじ、厚揚げ、じゃが芋が。名古屋では、はんぺんやちくわなどの練り製品がよく食べられています。
北陸・中部・近畿の特徴的なおでんの具材12選
牛すじ
関西で「すじ」といえば、牛すじのこと。牛すじ肉をゼラチン状になるまで煮たものです。この牛すじ肉から出汁をとることも多くあります。ゆっくり煮込んで柔らかくするのがポイント。
たこ
明石沖では真タコが捕れ、関西で特に好まれてきました。甘露煮でおでんとは別に煮るおでん店もあります。岡山県付近ではイイダコも人気。だしの旨味がぎゅっと詰まった柔らかいタコは食べ応えがあります。
海老芋
10月下旬から3月中旬あたりが旬の京野菜で、人気の具材の一つ。里芋の一種で、甘みが強く、粘りがあるのが特徴です。
聖護院大根
11月から1月にかけてが食べごろで、甘みがあり、水気が多く、とろりとした食感が特徴。身が詰まっているので、煮崩れしにくいところが魅力です。
カニ面
カニ面は金沢おでんの代名詞的存在。人口あたりに対するおでん屋さんが日本一と言われる、金沢おでんの名物です。香箱カニの甲羅にカニの身などが詰められていて、カニの濃厚な旨味が味わえる具材です。
湯葉
湯葉とは、豆乳を煮たときに表面にできる薄い膜を引き上げたもので、京都の名産物として知られています。繊細な食感が楽しめます。
聖護院かぶ
京野菜の一つ。煮崩れしにくいところが魅力で、大根の代わりに用いられることが多いです。
やつがしら
やつがしらとは親芋と子芋が一体化した、里芋の一種です。縁起のよい食べ物として、主におせち料理などに使われますが、煮崩れしにくいので、おでんの具材として使われていることもあります。
黒はんぺん
静岡で、おでんに必ず入れるはんぺんといえばこれ。イワシのすり身を一匹丸ごと練り込み、半月状にしたもので、カルシウムや鉄分などが豊富に含まれているのが特徴です。
豚もつ
おでんの具材として静岡市で人気があり、コクのあるだしがとれるところが魅力。味噌だれをかけて、田楽風にする食べ方もあります。
さえずり
関西特有の具材の一つ。鯨の舌を乾燥させたもので、弾力のあるぷりぷりとした食感が特徴です。
白ちくわ
白身魚のすり身を棒に塗り付け、蒸したもので、関東より西の地方では白ちくわを入れることが多くあります。
北陸・中部・近畿のおでんはさまざま!
北陸・中部・近畿地方で、おでんに入れる具材は各地でさまざまですが、牛すじ、豚もつ、タコ、カニなど、煮るとコクのでる食材を使う地域が多いのが特徴です。家庭ではなかなか手に入らない具材もあるので、お店で見かけた際はぜひ試してみてくださいね。
※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.35 大人気 鍋料理 煮込み料理」に掲載した内容を再編集しています。
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