山陰・四国・九州・沖縄の特徴的なおでんの具材は?和道一筋がわかりやすく解説!

寒い季節に食べたくなる「おでん」は、各地で使われる具材もさまざまですよね。ご当地グルメが多いイメージのある山陰・四国・九州・沖縄ですが、これらの地域ではどのようなおでんが食べられているかご存知でしょうか?

この記事では和道一筋が山陰・四国・九州・沖縄の特徴的なおでんの具材を解説していきます。

山陰・四国・九州・沖縄のおでんの特徴は?

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山陰・四国・九州・沖縄では、カツオの産地である高知県をはじめ、カツオ節でとった出汁が主流です。例えば、四国ではカツオ節中心のだしに、濃いめの醤油で味付けをします。また、九州ではカツオ中心の甘口醤油で味付けをした出汁の他に、鶏がらを使う場合もあります。沖縄では、豚足からでる旨味を加える傾向があり、コクのある出汁が特徴です。

地域によって食べ方もさまざまで、香川県では白味噌ベースの甘いたれが使われ、愛媛県ではみがらし味噌という、酢味噌を付けて食べる習慣もあります。九州では、柚子胡椒と合わせて食べることも。また、沖縄ではマスタードを薬味として使うこともあります。

北陸・中部・近畿の特徴的なおでんの具材9選!

もち巾着

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全国的にも人気の高いもち巾着ですが、九州ではキャベツが入っているのが特徴。甘めでコクのある鶏がらベースの出汁と相性抜群です。

ロールキャベツ

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九州ではよく入れられる具材の一つ。冬キャベツは身がぎっしりと詰まっているので、おでんに入れることで、噛んだ時に甘みが広がります。干瓢(かんぴょう)で巻かれたものが一般的ですが、昆布や爪楊枝などで留めることも。

餃子巻

餃子を丸ごと魚のすり身で包んだ練り物のおでん。餃子の肉汁とおでんの出汁のバランスが絶妙で、噛めば噛むほど旨味が出てくるのが特徴。近年、九州の代表的なおでんの具材として高い人気があります。

あごちくわ

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鳥取県の名産品で、味付けをした「アゴ」と呼ばれるトビウオのすり身を棒に塗り付け、焼いたもの。表面を焼いた硬めの皮と香ばしい香りが特徴です。

じゃこ天

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魚の加工品で有名な、愛媛県の宇和島が名産地の揚げかまぼこ。アジ、タチウオ、グチなどの小魚を皮ごとすり身にして揚げた具材で、深みのある味わいが楽しめます。

燻製かまぼこ

かまぼこを茶色になるまで燻製したもので、熊本では古くから食べられています。弾力のある食感と香りが特徴で、お酒のおつまみとしても人気があります。

つけ揚げ

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「さつまあげ」として知られる練り製品。魚のすり身を油で揚げたもので、琉球料理の「チキアーゲ」がなまって「つきあげ」となり、薩摩から全国に広まったという説があります。

豚足(てびち)

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沖縄のおでんには欠かせない具材の一つ。トロっとするまで長時間煮込んだ豚足は、コラーゲン豊富で、奥深い味わいが魅力です。

ソーセージ

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沖縄のおでんには必ず入っている具材で、子供から大人まで楽しめる魅力があります。煮込みすぎると旨味が逃げてしまうため、お鍋がある程度煮えてから、練り物などと同じタイミングで入れると美味しく仕上がります。

山陰・四国・九州・沖縄のおでんは練り製品が個性的!

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いかがでしたか?山陰・四国・九州・沖縄のおでんは、名産品を使った練り製品が多いのが特徴です。他県にはない個性的な具材も多いので、これらの地域に訪れた際は、ぜひ試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.35 大人気 鍋料理 煮込み料理」に掲載した内容を再編集しています。

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