ドリアの発祥はどこの国?その歴史をフードマニア編集部が解説
ピラフの上に、とろりとしたホワイトソースとチーズがかかった、洋食店のご飯メニューで定番のドリア。このドリアは、どこの国の料理でしょうか?思わずイタリアかな…と思いきや、なんと日本が発祥なんです。
ここではさまざまなジャンルでグルメに関する本を出版しているフードマニア編集部がドリアの歴史と発祥を解説していきます。
ドリアの発祥は日本?その歴史をご紹介
そもそもドリアとは「ドリア風」などという言い方をしてイタリアをイメージさせる料理に使われる表現。これは15~16世紀のイタリア・ジェノヴァの貴族、アンドレア・ドリアにちなんでいるという説もあります。
それがどうして、日本の洋食店などで洋風の米料理としてメニュー化されるに至ったのでしょうか?神奈川・横浜には『ホテル・ニューグランド』という老舗ホテルがありますが、実はここが発祥なんです。このホテルは、昭和2年創業とのことで老舗中の老舗。
ここの初代料理長が、スイス人のサリー・ワイル氏。このシェフ、お客の希望に沿って創作料理を考案するのが得意でした。そんなワイル氏が、フランス料理のグラタンを、日本人のお客向けにと創作したのがドリアだったのです。
ドリアは、グラタンと米のコンビネーションであることは理解できますね。お米を使うことが日本人向けというところも特によく分かりますね。しかしなぜ、それが「ドリア」と名づけられたのか、今となっては不明なのです。
ドリアは『ホテル・ニューグランド』発祥!でも、名前の由来は不明
ドリアは、横浜生まれであり、日本人向けにアレンジされた洋食メニューでした。しかし、その名前の由来に関しては現在も不明です。
ちなみに、こちらのホテルの昭和10年のメニュー表には「芝蝦のドリア」という文字があります。この時点ではワイル氏は辞めて、別の人物がシェフを務めていました。ということは、ドリアは創業の昭和2年から10年の間に考案されたということでもあるので、昭和初期には確実に存在していたということが分かりますね。
※画像はイメージです
※「食事が楽しくなる 会話が広がる おいしいクイズ111」に掲載した内容を再編集しています
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