「百合根」とはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さんは「百合根」という食材をご存知でしょうか?最近では日本料理屋でも扱われる機会が少なくなり、普段スーパーなどで目にする機会もあまり無いため、知らない人も多いかもしれません。

ここでは和道一筋があまり知られていない「百合根」とはなにかを解説していきます。

そもそも「百合根」とは?

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百合根とは、秋の終わりから冬にかけて旬を迎える、ユリ科のおいしい根菜のことです。白い花びらのような、特徴的な見た目をしています。お正月の料理などで目にしたことがあるかもしれません。

国内では北海道が主な産地ですが、新潟県の佐渡島産の百合根もおすすめですよ。なめらかなでんぷん質を持ち、甘みとほろ苦さに特徴があるんです。

今では自生しているものは少なくなり、栽培が中心になってきました。栽培ものは野生のものに比べてクセやほろ苦さが少なく、独特のおいしさが少なくなったとも言えますが、その分アク抜きの手間がかからず、扱いやすくなった点はメリットですね。

百合根のおいしい食べ方は?

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花びらのような形をしている百合根は、ほぐしてあしらい(煮物や焼き物、小鉢料理に添える添え物)やご飯物にしたり、茶碗蒸しの具、和え物、揚げ物、焼き物にすることが多いです。形が悪いものでも裏ごししたり、すり流し(材料をすりつぶして出汁でのばした汁物)にするなどして活用できます。

ほぐさず丸のままのものを細工して使えば、格調の高さや技術の高さを感じられる食材でもあります。

百合根は晩秋が旬の根菜のこと!

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百合根とはユリ科の根菜のこと。あまり目にする機会がないかもしれませんが、独特のおいしさを持つ食材なんです。家庭で料理する時には、かき揚げなどにするのもおすすめですよ。
皆さんも百合根を食べる時には、ぜひその味を楽しんでみてくださいね。

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※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。