幽庵焼きとはどんなもの?西京焼きとの違いは?和道一筋がわかりやすく解説
懐石料理などで定番の「幽庵焼き」。何気なく食べていたという人がほとんどだと思いますが、具体的にどんな料理か説明できますか?
この記事では和道一筋が幽庵焼きの特徴や、西京焼きとの違いについて解説していきます。
幽庵焼きとは?
幽庵焼きとは「幽庵地」と呼ばれる調味液に魚などを漬けて焼いたもの。調味液には主に醤油やみりん、酒が1:1:1の割合で使われます。そこにユズやカボスの輪切りを入れることで爽やかな風味をつけていて、焼物では定番の調理方法です。鯛やサワラ、マナガツオを始めとした魚や、鶏肉などを焼く際によく使われます。
幽庵焼きの歴史
幽庵焼きは江戸時代の茶人・北村柚庵によって考案された料理で、「幽庵焼き」という名前の由来もそこから来ています。もともと保存の利かない川魚の保存を目的として生まれた手法でしたが、現在はその美味しさから広く親しまれている料理です。
本やテレビなどで度々「柚庵焼き」「祐庵焼き」と書かれることがありますが、漢字が異なるだけで、どれも同じ料理を指します。ただし、「柚庵焼き」と書かれた時には、必ず漬けダレに柚子が使われます。
西京焼きとの違いは?
漬けて焼くという似たような調理方法を取っている幽庵焼きと西京焼きですが、この2つの違いは「何で漬けているか」にあります。幽庵焼きが「幽庵地」という柑橘を用いた調味液に漬けているのに対し、西京焼きは京都発祥の甘口味噌「西京味噌」に漬けるという特徴があります。
そのため、幽庵焼きは焼いたとき柑橘の爽やかな風味が香り、西京焼きは甘くコクのある仕上がりになります。
幽庵焼きとは柑橘の香りが魅力の魚料理のこと
幽庵焼きとは、柚子などの柑橘類が入った調味液に肉や魚を漬けて焼いたもののこと。懐石料理や料亭で出されるイメージが強いと思いますが、自宅でも簡単にできてしまうので、ぜひ試してみてくださいね。
※画像はイメージです。
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