古くなったお米を美味しく炊く裏技は?和道一筋が低質米の美味しい炊き方を解説!

日本の食卓に欠かせない「お米」。新米はふっくらとしていて美味しいけど、古米は硬くなってしまい、臭いもあるため、炊いたときの嬉しさが半減してしまいますよね。

この記事では、和道一筋が低質米の美味しい炊き方について解説していきます。

そもそも低質米とは?

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お米は農産物なので、その時々によって品種や収穫量が左右されます。近年は各地の異常気象も栽培に大きな影響を与えていて、美味しいお米が常に手に入るとは限りません。古米も低質米の一種で、秋、冬の季節には美味しい新米も、4月以降は古米化し、炊き上がりが硬くなってしまいます。

そんな古米や美味しくないお米しか手に入らない場合でも、美味しく炊く技術を知っておくと便利です。清酒やみりんなど、飲食店では割と知られた方法から、マヨネーズのように意外なものまで、さまざまな方法があります。

低質米を美味しく炊く方法 9選!

清酒(大さじ1杯/米1合)

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うま味の少ないお米や、芯が残る場合に使うとふっくら仕上がります。古米臭消しに効果的で、焦がしたい時に使うのもおすすめ。また、炊き上がった後のご飯の酸化を抑えられるという利点も。清酒と上白糖が3:1になるように配合したものも、デンプンを分解しやすく、甘みを加えるのに効果的です。

みりん・醤油(大さじ2分の1~1杯/米1合)

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甘みや米粒の照りを出したいときにおすすめです。台所にある調味料から手軽に加えられるも良いところ。醤油は香りにもよく、古米臭を取るのに効果的です。

米油(大さじ3分の1杯/米1合)

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みりんや醤油同様に、ツヤ出しに効果的で、甘みがでるのも特徴です。保水性が高まるので、炊き上がりがぱさぱさとする古米に最適です。サラダオイルを加えてもツヤのあるご飯に炊き上がり、カレーやチャーハン用のご飯にはオリーブオイルも適しています。

↓米油の魅力について詳しく知りたい人はこちら!

塩(一つまみ)

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古くなったお米の臭い消しに効果的。張りと弾力を高める特性があり、炊き上がりが早まり、生煮えの防止になるのも魅力です。塩の塩味がお米の甘さを引き出し、溶けだしたうま味が戻るのを防ぐ役割もあります。

酢(2~3滴)

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腐敗の防止に効果抜群。炊いたご飯を長めに保存したい人におすすめ。古米特有の硬さや変色の改善に適しています。体に良い抗酸化作用のある成分を含んでいるのも魅力。

マヨネーズ(大さじ1/米1合)

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お米の舌触りを良くするのが最大の特徴。マヨネーズはお米に張りを与え、弾力のある食べ応えにしてくれます。

砂糖(二つまみ)

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甘み付けに適しています。お米の吸水を早め、味の溶けだしを遅らせる効果があります。塩や清酒と合わせ入れるのもおすすめ。

はちみつ(小さじ1/米2合)

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漂白作用、殺菌作用があります。はちみつには自然な甘みがあり、カルシウム、ツヤだしにも効果的で、入れる量に注意すれば、甘すぎることはないので安心です。

クエン酸・梅 (粉末状クエン酸0.5g/米1合)

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解毒、代謝を盛んにする効果があります。クエン酸には腐敗を防ぐ成分も含まれていて、健康に良いのと低質米の保存性をアップするのと一石二鳥。クエン酸自体はすっぱいですが、食用のものを使い、量に気を付ければ、クエン酸のすっぱさは感じられません。

低質米を美味しく炊く方法はさまざま!

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臭いや硬さが気になる低質米や古米ですが、ひと手間加えるだけで、美味しくふっくらとしたご飯を炊くことができます。家庭にある調味料でもすぐにできるので、みなさんもぜひ試してみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「料理と食シリーズ No.30 ご飯 米料理 プラス汁」に掲載した内容を再編集しています。