おこわとはどんなもの?炊き込みご飯との違いは?和道一筋がわかりやすく解説!

日本料理の中でも人気の高いおこわ。和食弁当に入っていたり、自宅で作ったりなど、口にする機会も多いのではないでしょうか。炊き込みご飯とどのような違いがあるのかなど、馴染み深いのに意外とよく知らないことも多いおこわ。

ここでは和道一筋がそんなおこわの特徴や、炊き込みご飯との違いについて解説していきます。

そもそもおこわとは?

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おこわとは、餅米を蒸して作られたものを指します。例えば赤飯もおこわの一種です。日本料理店では「飯蒸し」という呼び方がされ、アワビ、栗、銀杏、サケ、キノコなど、季節の食材を加えて蒸すことが多いです。

またおこわにはもう一つ、「強飯(こわめし・こわいい)」という呼び方もあります。これは粳米(うるちまい)で炊いたご飯を古語で「弱飯(ひめ)」と言っていたのに対し、餅米で炊いたご飯を「強飯」と言ったことに由来しています。

そんな様々な呼び方があるおこわですが、具材のバリエーションも豊か。そしてその具材は、シチュエーションによっても入れるものが変わるんです。

一番有名なのは、小豆やささげを入れて蒸した赤飯。これはご存知の通り、お祝い事の時に食べられることの多いおこわです。不祝儀の時には黒豆を入れる地方もあります。

また仏事では、大豆を加えるか、具を入れない「白ぶかし」が出されます。

日本では色々な節目でおこわが食べられていることがわかりますね!

炊き込みご飯との違いは?

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同じお米を使った日本料理に炊き込みご飯がありあますが、おこわとの違いは一体何なのでしょうか。

おこわと炊き込みご飯の違いといえば、まず最初にお米の種類があげられるでしょう。おこわは餅米を使いますが、炊き込みご飯には粳米を使うのが一般的。さらに炊き込みご飯は出汁や調味料を入れるという点も、おこわとは異なります。そして、おこわは「蒸す」ものなのに対し、炊き込みご飯はその名の通り「炊く」ものなので、似ているようでまったく別の料理なんですよ。

おこわは餅米を蒸したもの!

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おこわとは、餅米を蒸したご飯のこと。季節の食材を混ぜたり、小豆や黒豆を入れたり、その種類の豊富さも魅力の一つですね。みなさんもぜひ、色々なおこわを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。