「煮凝り(にこごり)」とはどんなもの?和道一筋がわかりやすく解説!

皆さんは煮凝り(にこごり)という料理を食べたことはありますか?家庭で食べる機会は少ないかもしれませんが、日本料理では定番の料理ですよね。綺麗な見た目と独特の食感が特徴ですが、どのように作られているのでしょうか。

ここでは和道一筋が意外と知らない「煮凝り」とはなにかを解説していきます。

 

そもそも「煮凝り」とは?

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旨味が多く、ぷるぷるとした食感が特徴の煮凝り。もともとは、フグやヒラメやカレイ、サメなど、ゼラチン質を含んだ魚の煮汁が、冷えて自然と固まったものを指しました。しかし今では、魚介を煮だした汁に寒天やゼラチンを加え、冷やして固めた料理のことも煮凝りと言っています。
焼き物の後に出すことが多く、ポン酢醤油やもみじおろしで味わうのが一般的ですよ。

煮凝りの作り方とは?

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フグやヒラメ、カレイなどのゼラチン質を含む魚を煮た後、煮汁の粗熱を取り、容器に流して冷蔵庫で一晩冷やせば煮凝りができあがります。冷やす前に好みの具材を入れておくのもオススメですよ。
日本料理の煮凝りは魚を使ったものが一般的ですが、鶏の手羽先なども自然に固まりすよ。

ゼラチンは動物性のコラーゲンを原料としているため、本来の煮凝りに近い食感に仕上げることができます。

煮凝りとは魚の煮汁が固まったもの!

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本来の煮凝りは、ゼラチン質を含む魚の煮汁が自然と固まったもののことですが、今ではゼラチンや寒天で固めたものも煮凝りと言うようになりました。
家庭ではあまり馴染みのない料理かもしれませんが、意外と簡単にできるので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

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※「よくわかる日本料理用語辞典」に掲載した内容を再編集しています。