ラーメン見聞録「ラーメンにおける野菜の変化」について考察

ラーメン店で「野菜」というと大体、もやし中心のイメージですが、健康ブームの影響で、野菜の内容も変化してきています。

そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「ラーメンにおける野菜」について考察してみました。

長らくラーメンにおいては「野菜」=「もやし」のイメージは低かったけど…

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ラーメン、つけめんの弱点は、季節感が乏しいこと。そして、野菜が少ない食事のイメージがあることでもあります。タンメン、チャンポンなど、一部は野菜が多いメニューはありますが、具が決まっているだけに、見た目に差別化しにくいところです。

しかし、現在は従来のラーメンのように、「野菜いっぱい」といっても、もやし中心とはまったく違う発想のメニューも増えてきました。

野菜を活用して健康志向のお客を取り込むお店も!

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その中で、野菜の魅力でラーメンの新しい魅力を開発する店も出てきました。例えば、タンメンとは全く方向性が異なり、スープに野菜のピューレに、トッピングにはキャベツ、ブロッコリー、パプリカなど、見た目に野菜の鮮やかな彩りがいっぱいにするお店も。

毎月野菜を選んで、その野菜をトッピングにしているお店もあり、選んだ野菜の産地、その野菜の解説をしているのも、健康思考のお客にとってもありがたいですね。月替わりで野菜のトッピングを変えているだけではなく、野菜の説明も添えているので、季節感プラス。産地のイメージも伝わるというのが強みです。

いろいろと見た結果、今後は「野菜の魅力をどれだけ活用するか」が大事であるということ

まだ野菜で特徴を出すラーメン店は圧倒的に少ないので、今後は増えていくでしょう。女性客を増やすという意味でも、「野菜の魅力」を生かすラーメン作りは課題でもあります。

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