天然酵母パンとは?その魅力をフードマニア編集部が徹底解説

パン屋さんに入ると必ずと言っていいほど目にする天然酵母パン。一見普通のパンのように見えますが、通常のパンとはどんな違いがあるのでしょうか?

この記事ではフードマニア編集部が、幅広い人気を誇る、天然酵母パンについて解説していきます。

そもそも天然酵母とは?

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天然酵母とは、りんごやぶどう、バナナなどの果実や、玄米や小麦といった穀物の周りにつく複数の酵母菌(菌の一種)を採取し、発酵させた酵母(パンを膨らませる菌)のこと。

その名前から、なんとなく天然酵母は自然に作られた菌で、イースト菌は人工的に作られた菌、という印象を受ける人も多いのではないでしょうか。しかし、実は両方とも自然の力で作られた天然の菌類。天然酵母のように多種多様な酵母菌から作られているか、特定の酵母菌だけでつくられているかの違いしかないのです。

天然酵母パンの魅力って?普通のパンとはどう違うの?

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天然酵母パンと普通のパンには、さまざまな違いがあります。例えば、パンを作るのにかかる時間。通常、イースト菌で作られたパンは2~3時間で発酵しますが、天然酵母で作られたパンだと40時間以上かかります。さらに、パン作りに欠かせない酵母に関しても、天然酵母を自宅で作るなら2週間以上はかかってしまいます。

ですがその分、パン自体の風味や香りに深みが出て、とても優しい味わいに!さらに、発酵元の酵母の組み合わせ次第では同じレシピ、焼き方でも全く違うパンになるのです。個性を活かした、オリジナルのパンを楽しめますよ。

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また、通常のパンよりも日持ちがするのも天然酵母パンの魅力。長時間発酵させることで、生地に含まれる水分量が少なくなり、傷むスピードも遅くなっています。パンの状態や保存環境にもよりますが、一般的には通常のパンの賞味期限が当日より3日以内なのに対し、天然酵母パンはその2倍以上だとされています。

作る人によってさまざまな味を楽しめるだけでなく、日持ちもするというところが、天然酵母パンの人気の秘訣です。

天然酵母パンは完成まで時間がかかるが、その分日持ちもする優しい味わいのパン!

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酵母の培養からパンの発酵まで、全体的に時間がかかる天然酵母パン。ですが、その分出来上がった時の香り高さや、奥行きのある味わいを楽しめます。日持ちもするため、自宅用だけじゃなく贈り物としても大人気のパンです。

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