飲食店の接客で喜ばれる「気配り」とは?好感度の高いフレーズやコツをまとめてみました

「気配り」は、難しいようですが、食べやすさの提案など、言葉にして確認をすることが 「気配り」に通じることが多いようです。

ここでは外食産業に長年携わってきたフードマニア編集部が接客で喜ばれる「気配り」の方法をご紹介。これから飲食店を始める人や接客で悩んでいる人におすすめ!

「お熱いので、お気を付けください」

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器が熱い、料理が熱々であることは、できたてのシズル感でありますが、知らないでお客様が触って火傷するようでは、クレームにつながります。なので提供しながら、「器がお熱くなっておりますので、お気を付けください」と説明します。ひと言あると、心配りとしてお客様に伝わります。

触って火傷をするほどではなくても、熱い料理のときには、ひと言添えるほうが親切ですね。

「取り皿をお持ちしましょうか」

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この料理は、分け合って食べないだろうなあと思っても、提供時にお声がけしたほうがいいのが、 このひと言。女性客の場合は、取り分けて食べたい人が多いものです。お店のほうから先に言ってもらうことで、気が楽になります。

また、このひと言をかけることで、「当店は気軽に楽しんでもらえる店です」という意味合いもアピールできます。

おすすめの食べ方の説明を

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料理のおすすめの食べ方をきちんと説明するのは、お店の熱意、こだわりを伝えるポイントになります。

「まず、ここから食べて香りを楽しんでから、こちらを食べてください。」
「途中でこの薬味を加えて、味の変化をお楽しみください。」
「最後はこのようにして食べてみてください。」

お店のおすすめに従うことで、どんな味わいを楽しめるか、お客様の期待は膨らみます。 また、その体験を友達、知人に話したくもなります。

グラスの底を拭いて提供

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お冷やのグラスの底が水滴で濡れていた、コーヒーカップの底にコーヒーがこぼれていた、 というのは、当たり前にやってはいけないことです。なので、お冷やを提供するときに、トレーの上に置いた布巾の上にコップをトンと置いてから提供します。コップの底が濡れていないことがわかっていても、この動作を加えることで、お客様は安心します。

同様に、コーヒーカップも、カップをソーサーにのせる前に布巾の上に一旦置いてからソーサーにのせます。このワンクッションの動作が気配りになります。

開店時間前に来たお客様に

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開店時間の10分前、「準備中」の札に気が付かないで入ってきたお客様がいました。どのように対応しますか。

「すいません。 時開店なのです」
「すいません。まだ営業してません」
開店時間の20・30分前なら、このような対応もいいですが、 10分くらい前なら、

「すいません。あと10分で開店時間なので、少しだけお待ちいただけますか。もうすぐ開店時間なので、少し席でお待ちください。」

開店時間前に気が付かないで入ってきたお客様が悪い、という対応をしないことが気配りです。

接客の「気配り」は積み重ねが大事!

思いやりも大事ですが、「こんなひと言がお客様に喜ばれる」ということを実行して、積み重ねることが、好感接客につながります。こちらを参考にぜひ実行してみてくださいね。

※画像はイメージです
※「飲食店の好感接客サービス教本」に掲載した内容を再編集しています